ピアノのレッスンを受けるにあたって、1回のレッスン時間はどのくらいで受講していくかと言うのは結構考えることだと思うので、これまでたくさんの生徒さんをみてきた上で私の考えを書いてみたいと思います。
ピアノのレッスン時間ですが、一般的に、
30分、45分、60分、90分
と設定しているところが多いのかなと思います。
お教室や先生によっては、
40分、50分
としているところもあるかと思います。
レッスン時間の選択は、やはり人それぞれ、年齢、意欲、能力、集中力、レッスン内容を考慮して決めていくのが良いですね。また、その時の進度や先生の指導方針によっても変わってくるので、体験レッスンをして先生とよく話しあって決定していくのが良いです。
私の生徒さんの例で、4歳で始めた当初は30分からスタートした子も、5歳で45分、6歳で60分、7歳で90分レッスンとなっている子もいます。(楽譜を10冊くらい同時に弾いているので少し特別ですが。。)または幼稚園生の時に30分でスタートして小学3年生になっても30分のレッスン時間のまま続けてくれている子ももちろんいます。
では、
時間別で内容の違いを見てみます。
♪30分レッスン
楽譜2冊、ソルフェージュ1冊
・バーナム、ル・クーペ(テクニックの本)
・ぴあのドリームやオルガンピアノの本(小品集)
・リズムとソルフェージュ
導入や初級の段階ですと、指の使い方、身体の使い方、楽譜の読み方など説明することがたくさんあるので、教材としてはこの3冊でいっぱいいっぱいかなと思います。
♪45分レッスン
楽譜3-4冊、ソルフェージュ1冊
・バーナム、ル・クーペ
・ぴあのドリームやオルガンピアノの本
・ソルフェージュ
・やりたい曲
・基礎力向上の本(指のトレーニングの本、子供のハノン)
基本の3冊に加えて、本人が弾きたい曲や、教材というより弾いてて楽しい曲が乗ってる楽譜を使ったり、またはテクニック強化のための教材を加えたりします。あとは耳のトレーニングに少し時間を取れたりします。
♪60分以上のレッスン
・ハノン
・バーナム、ル・クーペやツェルニー
・ブルグミュラー
・プレ・インベンション、インベンション、シンフォニア
・ソナチネ
・ソナタ
・その他
60分以上になると、選択肢が増えますし、進みがよくなりますね。あとはコンクール前になると、課題曲に集中!ということにもなります。コンクールを受けるような子は最低でも60分は必要です。
まとめ
レッスン時間については、全くの初めてであれば30分から始めて、様子を見ながら時間を長くしていくのも良いと思いますし、ある程度経験があったり、小学校3年生以上で始めるのあれば、45分、60分からのスタートでも良いと思います。年齢が上がってくれば理解力も高まりますし、なるべく早い段階で基礎をしっかり学んだ方が良いと思います。
やはり長い時間の方が1度に出来ることが増えますし、コミュニケーションが取りやすいですね。学校での様子を聞いたり、興味があること、好きなこと、苦手なこと、今聞いてる音楽などを知ることで、教え方の工夫をしたり、どこまで厳しく指導するかの判断をしたり、または発表会やコンクールで弾く曲を決めるのときの判断材料になったりするので、ピアノの弾き方で終始しない、というのも良いレッスンにしていくポイントになります。またそのようなコミュニケーションがあることで、生徒さんも心を開きやすくなり、お互いの信頼関係を築いていきやすくなります。
ただ、本人のモチベーションはそんなに高くなく、だけど嫌ではないので細く長く続けたい、といった場合は、30分のレッスン時間で十分かと思います。宿題や練習量が本人の負担にならないように上手く調整してくことが本人やご家族にとっても良い方法なのかなと思います。
結論、生徒さん、親御さん、講師で上手くコミュニケーションをとってレッスン時間を決定し、様子を見て調整していって行くのが良いと思います。