ピアノ弾きの腱鞘炎の原因と解決方法

こんにちは、コンムジカ野田です。

今回は、ピアノ弾きの腱鞘炎についてお話ししていきたいと思います。(※あくまでも私の場合です)

私の場合、ショパンのエチュードを始めた頃から手首が痛くなることが多くなり、それから高校~音大卒業して数年間、腱鞘炎の問題を抱えていました。

場所は両手とも、人差し指と親指を身体側にたどっていった、手首より2cm程上の方に炎症が起き、酷い時はぷっくりとふくれあがり、痛み止めの注射を打って試験などの本番に臨んだこともありました。

今では、数時間弾いてもエチュードを練習していても何も問題は起きません。

それでは、腱鞘炎の原因と解決法についてまとめたいと思います。

原因は大きく分けて2つ。

腱鞘炎の原因

1、力の入れ過ぎ
2、間違った頭の使い方

1、力の入れ過ぎ

単純に、不要な力とともに無駄に鍵盤を押しこんでいました。
ピアノの鍵盤の重さは約50g、鍵盤の底に到達するのに約1cm。
普通に考えれば、容易に音が出ることは分かりますが、ただの根性論でピアノに向かっていた私は力みまくって弾いていました。
ピアノの音量は、力ではなく鍵盤を押す速度で変えるもので、いくら筋肉を固めて鍵盤をぶっ叩いたところで、良いフォルテは出ません。

既に力んで弾く弾き方が当たり前になっている状況だと、意識しないと力んでいることに気が付かつかないことが多いです。

早いパッセージ、複雑なパッセージを弾く時は、呼吸、拍、音楽的な流れとともにゆっくりから練習していけば負担がかからないですが、指だけの問題としてとらえてしまうと、どんどんみるみる手首や腕に力みが生じてしまいます。
ただ指がそこに行くことだけを考えて練習してしまうと、身体が悲鳴をあげ、腱鞘炎を発症してしまう原因になります。

あとは、小さい音を弾くときも、認識がずれていると、手首や腕でコントロールしようとし力が生じてしまいます。

2、間違った頭の使い方

これは、1ともつながってきますが、ピアノを弾くということは、音楽を表現することです。指は、目的の最終地点にあるのではなくて、頭の中にある音楽を再現するためにコントロールするものです。

当時の私はこの1番重要なことを分かっていませんでした。
音楽には、呼吸があり、拍があり、想いがあり、流れがあります。
それらを無視して鍵盤をたたくことにばかり意識が向き、音を間違えないように弾くことしか考えてなかった私は、、どんどん身体が壊れていきました。

腱鞘炎の解決方法

1、とにかく脱力
2、ピアノを弾くことに対する概念を変える

1、とにかく脱力

そう、とにかく脱力。力を抜く。
今まで力を入れまくって弾いてたものを全くなくすのは難しいし、その上で本番を迎えるのは恐怖以外の何ものでもないけれど乗り越えるのみ。

脱力に取り組み始めて2か月程、ピアノを弾けなくなりました。どう弾けばいいのか分からなくなってしまったのです。1曲を選んで、力を抜いてひたすら1音を2回ずつ押す、というのを繰り返して練習しました。そうすることによって、実は軽い鍵盤の感覚や、失われた自分のバランス感覚を取り戻していきました。

2、ピアノを弾くことへの概念を変える

一言で言うと、“弾く”から“コントロールする”に頭の中を切り替える。
楽譜に記された音符や記号たちを正確に弾くことに重きを置かないで、常に音楽の呼吸や流れ、拍や音色を考え、目指す音楽に向かって練習をする。
そうすると手やフォームがその人にあった形に自然となってきます。

そのために、ピアノから離れて楽譜を読む時間を持つことがとても大切です。

そして、ピアノに向かったら耳に意識を集中して、考えて練習します。
勿論テクニカル的に難しいところは、指が上手く動くように技術的練習をしますが、その時にも、拍の感じ方や欲しい音色が頭にある上で練習します。

まとめ

原因や解決方法というのは、いくつもの要素が絡まっていて、一つずつひも解いていくような作業です。脱力が腱鞘炎の解決となりますが、脱力という事実だけに目を置くのではなく、何故脱力が必要なのか、脱力してどのようにピアノを弾くのか。ピアノを練習するのは何のため、どこを目指しているのかが分かっていないと、迷宮入りしてしまったり、やはり身体に故障が生じる可能性がでてきます。








コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Twitter
YouTube
Instagram