本番の結果:上手く行った場合とそうでなかった場合

先日ピアノ発表会が終わり、本番に納得いったケースとそうでなかったケースについてを、それまでの練習の様子とともに考察していきたいと思います。

①とてもよく練習して上手くいったケース
②よく練習したのにあまり上手くいかなかったケース

①よく練習して上手くいったケースの考察

このパターンは1番良いですね。本人も嬉しく、人生においても自信の元となります!
早い段階から十分に練習期間をとって余裕を持って仕上げて、本番も割と落ち着いて演奏できたケース。

計画的に物事を進められる子は、試験勉強や受験に置いてもブレがなく、メンタルも落ち着いて取り組めることが多いように思います。

こういったタイプは周りから「練習しなさい!」と言われなくても自分から取り組める子が多いです。1日に長時間練習したり、毎日取り組むわけではなくても、本番までの自分の立ち位置を俯瞰してみることができているようです。
少しずつ、コツコツと積み上げていくことが出来、本番も安定しています。

あとは、、

好きな曲だから一刻も早く弾けるようになりたくなりたくて自らの意思で上手に弾きたくて練習していたケース。最高です!!

②よく練習したのに上手くいかなかったケースについての考察

よく練習した(つもり)なのに、上手く行かなかったケースというのももちろんあります。
その原因は多種多様ですが、ここでは原因を探るとともに改善策を前提に書いていきたいと思います。

<原因>

■練習方法がよくなかった
■本番の緊張に押された
■練習したつもりだけど、いまいち足りていなかった

たくさん練習したのに、上手く行かなかったら、それは、、、落ち込みますよね。
だけど、これは、改善と成長の大きなチャンス!!と捉えることが親御さん、ご本人にとってとても大事なことです。

練習方法がよくなかった場合

ピアノは闇雲に、長時間毎日弾けば言い訳ではありません。まだ小さいお子様でしたら、量と感覚だけで乗り切れますが、年齢が上がってくるにつれてそれが通用しなくなってきます。

本番、緊張しますね。私もめちゃくちゃ緊張します( ; ; )
それに打ち勝つためにはフィーリングと情熱だけじゃ、、足りないんです。。

感覚だけでなく、曲の構造、難しいポイントなどなどなどなどetc..を分析してアプローチする“対策”とも呼べる練習が必要になってきます。

そして“何を表現したいか”を持って練習すること。

感覚って曖昧です。緊張したら、いつもと違うメンタル、身体の感覚になります。
その時に、頭で考えてしっかりと音楽作りしたことが舞台の上でアドレナリンとともに昇華していくと良い演奏になります!!

いわゆる“ゾーン”に入った状態には、頭を使わないで練習しても絶対にならないんです。

本番の緊張に押された

本番、緊張しますよね!
この原因の対策としては、前に述べた練習方法の見直しはもちろんのこと、イメージトレーニングもとても有効です。舞台をイメージすること、あとは、頭の中でその曲を弾いてみること。

あとは、できれば場数を踏んで、舞台に立ったら割り切り!!

所謂“割り切り”も大事です。
その、割り切りが出来るのは、結局は練習の段階においてどこまで自分を信じることが出来るまでやったか、なんです。

練習したつもりだけど、いまいち足りていなかっ

100点満点なんて永遠に来ない、曲の仕上げ。
そして結局は本番の舞台に曲を上げるまで自分がどう弾くかなんて分からない訳です。

そのような状況で本番までどのように練習していくと良いか。

自信と不安のバランス

がちょうど良い感じだと良いんです。

自分は出来る!!という自信と、まだまだダメかもしれない。。。!!!だから練習しなきゃ!!!このバランスです。

練習したつもりだけど、いまいち足りてなかった場合とうのは、その両方か、どちらかが欠けている状態かもしれません。

これくらいかな、と本人が満足してしまってそこから足掻くことをしなかった場合、やっぱり本番上手く行かないことが多い。ぎりぎりまで、まだまだ!!と練習していくこと、だけど腹の底ではもう出来るという自信があること。これが大事。

あとはコツとしては本番の1ヶ月前にはもう仕上がっているという気持ちでもっと前から練習しておくと良いですね。

まとめ

そんなにいつもいつも自分が満足いく結果じゃないのがピアノの本番。だけどそれだからこそ、また次に向かって成長していくきっかけになります。若干マゾ的な部分が必要になってくるかもしれません笑

本番は、決して楽して楽しい!の場ではないけど、そこに挑み続ける、ちびっ子からシニアの方までの方々、本当に尊敬し心から応援しています。

1番大好きな習い事  

最近、海外移住する生徒が増えてきました。

コロナ前に海外移住の話しが出ていた生徒さんも何人かいたのですが、コロナのせいでその話しが延期になっていました。

その生徒さんたちが最近、海外に移動し始めています。

別れが近づいて、練習量が増えた女の子、アフタースクールのお別れ会で、「僕の1番大好きな習いごとはピアノです!」と発表してくれていた小学5年生の男の子。

それぞれみんなとレッスンや発表会での思い出などが蘇ってきて、こっそり涙してしまっています。

このコロナ禍の約2年ほどの間にも、みんなコツコツと練習を積み重ねて大きく上達し、心も身体も成長しました。

心と身体の成長とともにピアノが上手になり、またピアノを弾くことで心を含めたその子自身の成長を助長してくれてるといいなと思いながら日々レッスンしています。

ピアノが弾けること、上手になること、またはピアノのレッスンそのものがその子の日々の生活の中での喜びや楽しみの一つになってくれたら嬉しいことこの上ないです。

みんな、海外に行ってもピアノを弾き続けて欲しいなと心から思います。

オンラインで演奏を聴かせてくれる約束をしている子もいるので、それを楽しみにみんなを笑顔で送りたいと思います。

みんなの将来が楽しみです!!

30歳からの音楽留学【後半】

30歳からの音楽留学後半を書いていきます。

⑥基礎の再習得

留学の大きな目的は腱鞘炎問題を解決することにあったのですが、腱鞘炎解消イコールテクニックの基本を見直すという、その目的は達成されました。

その目的が達成できた要因は3つあって、1つ目は、学生の身分だと紹介や直談判などでいろんな先生に教えを乞うことが出来る、です。脱力やタッチの問題は、口では簡単には言えますが、実際問題、出来てる人がどのような感覚で身体を使っているのか、音を聴いているのかは身体や脳を入れ替えないと分からないです。なので、結局は試行錯誤しながら自分で解決していくしかないのだと思います。その時に、私の場合は、色んな先生のご意見を伺いながら少しずつ腱鞘炎にならない弾き方を身につけていきました。

2つ目の要因ですが、すでに自分で問題解決に向けて試行錯誤をしていたので、多少の知識があった上で、直感的に、教えてくださる先生のアドヴァイスが自分に適しているかどうかを判断できたことが大きかったです。これは、大人になってから留学して良かったなと思ったことの1つです。先生方の言葉のチョイスも伝え方も考え方も千差万別で全てをそのまま鵜呑みにしても上手くいきません。その言葉の裏にあるもの、根底では何を伝えてようとしているかを考えて、自分に落とし込んでいくことが大切です。その判断が、自分の場合は若かったらまだ出来なかっただろうなと思います。

最後3つ目は、時間!もう本当に朝から晩まで全て自分の勉強や練習のために時間を使えたことです。時間と根気がいる作業で、先生のサポートをしっかり受けながら、時間に縛られることなく基礎を正すべくピアノに向かえたことは、この上なく貴重なことでした。

⑦世界のピアノ上級者のレベルを肌で感じる

もちろん日本でも猛烈に上手い人というのはたくさん見てきていましたが、海外に出て改めて、ピアノ人口の多さと、みんなそれはもう真剣に向き合って練習して舞台に臨んでいる姿を見て、ある種、良い意味でのあきらめといいますか、客観的に自分を見る目を持つことができました。この年齢になって遅いとは思いますが、私の場合はそうなるまでに時間がかかりました。

私個人の見解ですが、現実問題、やはり天才には凡人の100の努力も敵わない、というように思います。次元が違うんですよね。。ただそこで、凡人の努力が無駄なのかというと、そうではなくて。。その努力で培ってきた知識や経験を使って自分を役立てて社会に還元していけるのではないかなと思います。

もちろん、そうなるとすごい人達のすごさを改めて目に見えて分かりだして、羨ましいなぁ!と度々思うんですけどね。

⑧作曲家の生きた国を体感する

クラシック音楽というのは、100年200年と昔に作られた曲ばかりなので、何か曲を弾く時は、残っている文献などから作曲家の人柄や人生のどの時に作られたか、その時代のその国の状況などからイメージを膨らませて音楽作りをしていきます。そこで、その当時に戻ることは出来ないけれども、その作曲家が使っていた言語でその国の人たちと話して国民性を感じたり、生きてた国に身を置いてご飯を食べたりその街並みを歩いてみる、作曲家が昔住んでいた家や使っていた楽器を自分の目で見てからつむぎ出される音は、それらを体感する前とは全く違ったものになっていると思います。感性が鋭くなり、これまでとは違った視点や感覚を持つことが出来るようになります。

もちろん若い頃にそのような体験をした方が吸収できるものは大きいかもしれませんが、そうは言っても時間は戻せませんし、色々な経験や勉強を経て大人になってからそれらを知るということは、改めて、目から鱗が落ちるような、、ピアノを弾きながら見えてくる景色が違うというのはなんとも言えない感覚でした。

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以上、30歳からの音楽留学につい書いてみました。

私自身、ずっと若いころから海外に行きたいとは思っていたのですが、勇気が出ずになかなか実行に移せずに年を重ねていきました。ですが、ある時、行こう!と決断してから動き出して30歳になってようやく留学という夢を実現することが出来ました。留学前も留学中もたっくさんの人に助けてもらいながらなんとか生きながらえたお陰で、より音楽が好きになり自分のことも少しは好きになりました。あの時、年齢の壁に負けずに乗り越えて本当に良かったと心の底から思います。今後は、自己研鑽を続けながら生徒さんや周りの関わってくださる方たちのお役に少しでも立てればいいなと思います。

練習嫌いの原因

ピアノ上達の鍵となる“練習”

“うちの子練習しないんです”

このご相談は安定していつもありますね。

かくいう私も小さい頃は練習嫌いで毎日、激しく母と喧嘩していました笑

頭ごなしに

「 練習しなさい!! 怒 」

と毎日伝えても、練習したくない原因というのは色々だなと生徒たちの様子を見て思うので、ここに練習嫌いの原因をいくつかまとめて書いてみます。

対処法にも触れていきます。

練習したくない!の原因

①楽譜が読めない
   ・音符が読めない
   ・高さが分からない
   ・リズムが分からない
②曲が好きじゃない、レベルがあっていない、飽きている
③そもそもピアノが嫌い
④日常の中に練習を取り入れるリズムができていない
⑤保護者に「練習しなさい!」と毎日怒られる

ザクっと5つに分けてみました。
ではここから項目ごとにより詳しく書いていきます。

①楽譜が読めない

練習を自分でやろう!と思っても、そもそも楽譜が読めなければ、練習が出来ません。。例えば、アラビア語でもタイ語でもなんでも、全く知らない言語の本を読んで理解しなさい!と言ってるようなもので、その本が目の前にあって例え文法の説明が添えてあったとしても、3分もたてば大人でも眠くなってきてギブアップ!になってしまうのではないかなと思います。脳の理解が追いつかないですよね。。

子供が楽譜を読めない要因というのも、色々です。

レッスンでは、一見弾けているように見えるのに、実は耳で覚えていたり(先生やママが弾いてくれてるのをみて聞いて覚えてる)、音符ではなく指番号だけをみて弾いていたり。。汗 この、耳が良くて聴いて記憶できるというのはとっても良いことですが、それだけだと誰かが事前に演奏してくれないと何も弾けないことになっちゃいます汗 

このように。

よく確認すると実は全然音が読めていなかった!ということが起こります。特に気をつけないといけないのは、お家でママがよくピアノが弾けて練習もいつもみてくれている場合‘とにかく弾けるように’、ということに気を取られてしまい、音の名前をや弾き方を全部口移しのように言ってあげて弾けるようにしてレッスンに臨んでいる場合は要注意です。初級のうちはまだそれでもどうにかなりますが、レベルが上がっていくうちに、そのやり方が通用しなくなっていきます。

そしてだんだんと練習が嫌いになり。。だって自分では何が書いてあるのか分からないから!!分からないからやりようがない。。

②曲が好きじゃない、レベルがあっていない、飽きている

今取り組んでいる曲がその子にとっては合っていないから練習したくない原因になっている場合も往々にしてあります。

楽譜によって、おさめられている曲の傾向や性格が違います。全ての曲が気に入るということはありませんが、方向性がのその子に合っていることが大事です。もし、合わないようであれば、その楽譜は不要になってしまうかもしれませんが、違う楽譜に変更することが好ましいです。

そして、レベルが合っているか
これももの凄く大事です。どちらかと言うと簡単すぎる場合は、やっている子にストレスを与えませんが、反対に難しすぎる場合は練習嫌いの大きな要因になります。ただ、簡単過ぎても上達速度が遅れるので、すこーしだけ頑張ったら出来る程度のレベルの楽譜を選ぶのが良いですね。

最後に、弾いている曲に飽きている。。
これも、練習、、したくなくなりますね。。これは前述した、レベルが合っていない、とも関連しますが、取り組んでいる曲がレベルが高すぎて、所謂“合格”レベルにいつまで経っても到達せず、何週間あるいは数ヶ月間同じ曲を延々と弾き続けるというものです。私もやってしまわないように気をつけていますが。。
正直、教える側としては「よく弾けたね!」と言って合格をあげたいものです。何度も間違えて、つっかかって最後の音も間違えた状態でオッケーを出すことが出来ない、といいますか、これで良いのかな。。と思ってしまいます。でも、練習意欲の低下、ピアノそのものが嫌いになっては本末転倒なので、合格基準は人それぞれ、年齢、学習時間、器用か不器用かなどその子の性質によって判断していくべきですね。


③そもそもピアノが嫌い

そもそもピアノが嫌い。ピアノが自分に合っていない。
もちろんそういう子はたくさんいるでしょう。
以前、訪問レッスンをしていた6歳の女の子がいました。ピアノのレッスン中は気がそぞろで、弾いては何かしゃべるしゃべるを繰り返し、なかなか進みませんでした。ある日、どうしたものかと思いながらお宅に向かったところ、その子がマンションの敷地内にあるスペースでお友達の男の子たちとサッカーをしているところを見かけました。するとまぁ、目の輝きが全く違って、真剣な眼差しでサッカーに熱中していました。ピアノのレッスンそしている間の顔つきとの違いを今でも鮮明に覚えています。彼女は程なくして辞めていきましたが、その選択は彼女にとっては良かったんだと思います。

ただ一つ言いたいのは、たとえその’ピアノを弾く’がその子に合っていない事柄だったとしても、性格に適正があれば、ある程度のレベルまではいくことが出来ます。例えば、コツコツ取り組むことができる、目の前の課題には実直である、ピアノを弾くことが習慣化している、などです。

外国語を学ぶのと同じように、大人になってからよく聞く話しで、

「小さい頃にピアノを習っておけば良かった。。!」

大人になってからピアノを弾けていることで損なことは一つもないと思っています。当たり前ですが、過去には戻れないので、この子供時代の貴重な時間にピアノを続けるかやめるかの判断を慎重にして欲しいなと思います。


④日常の中に練習を取り入れるリズムができていない

生徒たちを見ていて思うのが、上手く練習出来ている子は、練習が毎日のルーティーンの中に入っているということです。それか、そもそもピアノが好きか。

ピアノが好きで自分でどんどん弾く子は苦労しないと思いますが、大変なのはそうではない場合ですよね。

ご家族と子供とで話し合って、どの時間帯に練習するのか決める。


例えば、学校行く前の朝の時間、起きたらピアノのところに行く、という習慣がある子は強いですね。


勉強のスケジュールの合間に5分10分でも毎日弾く子は少しずつでも進歩します。その成果が目に見えてくるのが、例え5年後だったとしてもその時は来ます。

逆に、ピアノを弾くと言う習慣がいつまでも身につかない場合は、言わずもがな。練習しなければ、ピアノは決して上手くならず、練習する気もいつまでも起こらず、どんどんピアノに対する興味や意欲が無くなっていくという負のループに陥ります。

⑤保護者の方に「練習しなさい!」と毎日言われるから

ピアノは好きなんだけど、レッスンも楽しいんだけど、ピアノを辞めたいと言い出した子がいました。お母さんと私とその子で、一度よく話し合いました。
そうすると、お母さんが毎日「練習しなさい!」と怒るのが嫌だからピアノを辞めたい、と言う理由でした。

そうだったの。。

というお母さんの驚きがありました。

難しいですよね。練習しないと上手くならないし、せっかく習ってるなら上達して欲しいし、なのにこのまま言わないと練習しないし。。

モヤモヤモヤモヤモヤモヤ

練習しなさい!と怒りすぎてピアノ自体が好きでは無くなったら本末転倒のように思いますが、一概に厳しくするのが悪いとも言えません。今、音楽で活躍している人たちの幼少期の話を聞くと、小さいころのお母さんからの教育はスーパー厳しかったと言う人がたくさんいます。

因みに私の母も怖かったです。そして毎日飽きずに喧嘩してました笑
だけどピアノは辞めませんでした。そして練習もし続けました。
理由はなんでしょう。。ピアノ自体は一貫して好きだったからですかね。
あとは、コンクールというやるべきこともあったし、習ってた先生が怖かったので恐怖で練習していたという時期もありました。

なので、思うことは。。

やはりその子一人一人の性格と状況と様子を伺いながらどう接するか判断してく。そしてピアノの先生にも相談する。

のが良いと思います。

練習したくない、と思い詰めたら様子ならその理由をピアノから離れてよく話し合ってみる。声がけの頻度やタイミングを変えてみる。ピアノの先生と子供と話し合う。など対策を色々試してみるのが良いです。

もし、惰性で練習しないのであれば、そして練習すれば上手くなるということがはっきり分かっているのであれば、厳しく接するのでも良いと思います。

褒めて伸びるタイプであれば、毎日、〇〇ちゃんのピアノが聞きたいな!とニッコニコで言ってみる。そして弾けたらたくさん褒める!

どうか皆様のピアノライフがハッピーなものでありますように!!

ピアノのレッスン時間はどれくらい

ピアノのレッスンを受けるにあたって、1回のレッスン時間はどのくらいで受講していくかと言うのは結構考えることだと思うので、これまでたくさんの生徒さんをみてきた上で私の考えを書いてみたいと思います。

ピアノのレッスン時間ですが、一般的に、

30分、45分、60分、90分

と設定しているところが多いのかなと思います。

お教室や先生によっては、

40分、50分

としているところもあるかと思います。

レッスン時間の選択は、やはり人それぞれ、年齢、意欲、能力、集中力、レッスン内容を考慮して決めていくのが良いですね。また、その時の進度や先生の指導方針によっても変わってくるので、体験レッスンをして先生とよく話しあって決定していくのが良いです。

私の生徒さんの例で、4歳で始めた当初は30分からスタートした子も、5歳で45分、6歳で60分、7歳で90分レッスンとなっている子もいます。(楽譜を10冊くらい同時に弾いているので少し特別ですが。。)または幼稚園生の時に30分でスタートして小学3年生になっても30分のレッスン時間のまま続けてくれている子ももちろんいます。

では、

時間別で内容の違いを見てみます。

♪30分レッスン

楽譜2冊、ソルフェージュ1冊

・バーナム、ル・クーペ(テクニックの本)
・ぴあのドリームやオルガンピアノの本(小品集)
・リズムとソルフェージュ

導入や初級の段階ですと、指の使い方、身体の使い方、楽譜の読み方など説明することがたくさんあるので、教材としてはこの3冊でいっぱいいっぱいかなと思います。

♪45分レッスン

楽譜3-4冊、ソルフェージュ1冊

・バーナム、ル・クーペ
・ぴあのドリームやオルガンピアノの本
・ソルフェージュ
・やりたい曲
・基礎力向上の本(指のトレーニングの本、子供のハノン)

基本の3冊に加えて、本人が弾きたい曲や、教材というより弾いてて楽しい曲が乗ってる楽譜を使ったり、またはテクニック強化のための教材を加えたりします。あとは耳のトレーニングに少し時間を取れたりします。

♪60分以上のレッスン

・ハノン
・バーナム、ル・クーペやツェルニー
・ブルグミュラー
・プレ・インベンション、インベンション、シンフォニア
・ソナチネ
・ソナタ
・その他

60分以上になると、選択肢が増えますし、進みがよくなりますね。あとはコンクール前になると、課題曲に集中!ということにもなります。コンクールを受けるような子は最低でも60分は必要です。

まとめ

レッスン時間については、全くの初めてであれば30分から始めて、様子を見ながら時間を長くしていくのも良いと思いますし、ある程度経験があったり、小学校3年生以上で始めるのあれば、45分、60分からのスタートでも良いと思います。年齢が上がってくれば理解力も高まりますし、なるべく早い段階で基礎をしっかり学んだ方が良いと思います。

やはり長い時間の方が1度に出来ることが増えますし、コミュニケーションが取りやすいですね。学校での様子を聞いたり、興味があること、好きなこと、苦手なこと、今聞いてる音楽などを知ることで、教え方の工夫をしたり、どこまで厳しく指導するかの判断をしたり、または発表会やコンクールで弾く曲を決めるのときの判断材料になったりするので、ピアノの弾き方で終始しない、というのも良いレッスンにしていくポイントになります。またそのようなコミュニケーションがあることで、生徒さんも心を開きやすくなり、お互いの信頼関係を築いていきやすくなります。

ただ、本人のモチベーションはそんなに高くなく、だけど嫌ではないので細く長く続けたい、といった場合は、30分のレッスン時間で十分かと思います。宿題や練習量が本人の負担にならないように上手く調整してくことが本人やご家族にとっても良い方法なのかなと思います。

結論、生徒さん、親御さん、講師で上手くコミュニケーションをとってレッスン時間を決定し、様子を見て調整していって行くのが良いと思います。

発表会の衣装はどうする?

初めての発表会となると、何を着たらいいですか?と言う質問を受けることがあります。

年齢や性別、本人の好みにもよりますが、ここで私の独断と偏見と趣味😁でいくつか衣装を載せてみたいと思います。

今時は価格が安くてとっても可愛いドレスがたくさんあって見てるだけで楽しめます💖

女の子

小学生1年生以下の女の子でしたら、ワンピースかドレスどちらでも良いと思います。特にスカートじゃないと、という決まりもありませんが。。

ただ大きめのホールでの発表会であれば、特に小さい子はある程度ボリュームがあるドレスを着る方が舞台に映えて良いと思います。またはワンピースであれば、赤い色などの目立つ色にしたり、髪型を華やかにしたり髪飾りをつけると良いと思います。大きい舞台ですと光が当たり色が飛ぶ上に、黒い大きいグランドピアノで弾くため、遠目から見た時にある程度は衣装が子供の存在感を助けてくれるものが良いかなと思います。

例えば。。

この年代までは、子供の抵抗もなく可愛い!😻ドレスが着れますね。ピンクやお花、そしてボリュームがあるもの。色の方は小さい子が寒色系のものを着るのも品がでて素敵ですね。


2年生にもなると、だいぶ自己が出てくるので、この年代以上はカワイイ系が良いという子もいるし、もう少し落ち着いた感じのものがいいという子もいますね。

5、6年生ともなると、より落ち着いたものを選ぶ子が多いと思います。
ドレスでもワンピースでもなく制服で出る子も。

でもせっかくならせめて小学生まではドレスで出て欲しい!笑

大人になったら制服もないしシンプルなドレスを着て出てくれますが、小学5、6年生〜高校生はお年頃なので、なかなか自分を華やかに見せるということに抵抗が出てくる子が多いのかなと思います。

ワンピースにしても発表会の雰囲気が出るものが良いかなと思います。

決めるときに気をつけたいこと

●腕を上げてみて、脇がキツくないか(ピアノを弾く高さまで腕を上げてみる)
●脇が開きすぎたりして下着が見えていないか(腕を上げて見て横から確認)
●お辞儀をした時に胸がパカパカしてないか下着が見えないか(お辞儀をしてみ て確認)
●腰のリボンがある場合、座ったり立ったりした時に解けてしまわないか(椅子に座ったり立ったりしてみる)
●裾が床を引きずっていないか(床についていたら、裾を持って歩くことができるか試してみる)

男の子

男の子の衣装は、基本がシャツにパンツで、スーツやタキシード、ネクタイや蝶ネクタイ、冬はセーターやベストを合わせたり様々ですね。

入学式や卒園式の衣装を着てる子が多いように思います。

まとめ

男の子も女の子も正装していつもとは違う子供達の様子を見るのは本当に楽しく、会場で一目あったら思わず「わー!!💖」と言ってしまいます😆

衣装も発表会の醍醐味のうちの一つですね。

演奏がしやすく、お気に入りの衣装でステージに立ってくださいね♪

演奏会でピアノを弾くということ

発表会でもコンクールでも何か本番があると、みんな必死に練習します。
でも多くの人が、何に必死に練習しているかというと、間違えないように、弾けないところが弾けるように、休符に気をつけて強弱に気をつけて。。(かく言う自分も。。汗)

もちろん、とっても大事なことです。

だけど、音楽をやる本当の目的はなんなのか、ということを見失ってはいけません。

正しく間違えないようにするだけならロボットがやればいいんです。

バリバリと技巧的に上手く弾くのを聞いても、すごいことは分かるけれど、何も感動しないし、気持ちが動かされない演奏、というのはよくあることです。(何様なんだ自分。。)

人前で演奏するのは、何かを表現して共有するためであって、正しく弾くのを聞いてもらうためではありません。(でも、人前で間違うのは嫌ですよね。。)

もちろん、聴衆のことは関係なく自己満でいいと言う思いで弾く人もいると思いますが、聞いてる方は、そういう演奏は聞いてるようで耳に入ってこないですね。それって人前で弾く意味は、、あるのでしょうか?みんなの時間を使う訳なので、自己満なら家で1人で弾いとけば良いのではないかなと思います。

私の考えでは、ミスがあったとしても、なんか良かった、感動した、そう思えるような演奏の方が聴きたいし、その演奏に出会えて良かった!と心から思えます。(だけどノーミスで弾きたい!ですよね。。難)

昔々、NHKのアートの番組で司会の方がおっしゃっていた言葉で、演者には2種類あって、

“1つは、舞台上で、自分の世界に観客を引き込むタイプと、自分の世界を観客に向けて一緒に共有するタイプ”

昔過ぎて正確には覚えていませんが、大体こんな内容のことを話していました。前者はベクトルが自分の内部に向いていて、後者は観客に向いていますね。

私個人はどちらかというと前者ですが、どちらでも良いと思います。とにかく表現すること、音楽を感じること。

その喜びを舞台で感じられたら本当に最高です!!
生きていて良かった✨とさえ思えます。

そんな思いを生徒さんたちにも味わって欲しいなぁと思います🕊✨

新年明けましておめでとうございます!

🎍 HAPPY NEW YEAR 2022!!🎍

また新たな年の始まりですね。今年もまた色々なことが起こりそうでドキドキしながらもワクワクしながらも気を引き締めないと、という思いです。

と同時に、プライベートでも興味があることには楽しんで挑戦してみようかなと思っています。

ワークライフが一体化してる私ですが、“ライフ”をもっと大きな視点で捉えて、その中にワークが含まれているイメージで、“ライフ” 全体の質をもっとあげていきたいというのが私の目標です。

コンサートに行ったり、絵画をみたり、自然の中に出かけたり。。

日本の文化にも触れていきたいですね。

また仕事に置いても失敗を恐れず挑戦を続ける。

生徒さんのレッスンでは、

・それぞれのちょっと上のハードルを超える
・発表会、コンクールでも、正しく弾くに囚われずその先の音楽表現に軸をおいて練習すること
・基礎がまだ身についてない子はとにかく基礎!

これらを意識していきます。
コンクールや英国王立音楽検定を受験する子たちがいますが、やるべきことをやれば結果は自ずとついてくると思います。

また新たな1年、楽しみです✨

皆様のご多幸をお祈り申し上げます✨
本年もどうぞよろしくお願い致します。
たくさんのご縁がありますように!

コンムジカピアノ教室
野田佳奈美

今年も最後

今年も残すところあと数時間となりました。2021年もあと少し。。
皆様にとって2021年はどんな年だったでしょうか?
まさかコロナがここまで本当に長引くんだ、、という思いとともに、目の前のことを一生懸命、小さな決断を繰り返すうちにあっという間にここまで来ました。

今年はたくさんの新しい生徒さんたちとの出会いがあり、昨年は開催出来なかったピアノの発表会も感染症対策に対策を重ねた上で無事に開催でき、コンクール参加もでき、レッスンも対面で行うことができました。昨年は出来なかったことを形を工夫しながらも出来たことは本当にありがたく喜びでした。

反面、

コロナの弊害で、引き続き、海外にいる友人、知人とは長いこと会えないまま、あとは家族の間でも哀しいことが起こったりと、この状況を恨めしく思ったことも確かです。

でも何があっても事実を受け止めて、歩みを止めず前に進むしかないなということを胸に年越しをしたいと思います。

限られた人生の時間を噛み締めながらまた来年度を宝物の時間にしていきたいと思います。そして音楽とともに生きていくことがなんと幸せなことか。

みんながどれだけ成長していくのがとっても楽しみです!!

ブログを訪れて読んでくださった皆様、本当にありがとうございます!!

どうか素敵な年越しをお迎えくださいませ!

コンムジカピアノ教室・ピアノ講師
野田佳奈美

ピアニストの呼吸について:ピアノは無呼吸でも弾ける?

無呼吸でピアノを弾いている子供たちが多いので🥺そのことについて書きたいと思います。

そもそもピアノという楽器は、息を吸わなくても指を動かすだけで弾けるし、曲を形にして弾けてしまうものです。もちろん、その弊害は伴いますが😥

フルートやクラリネットなどの木管楽器、トランペットなどの金管楽器、また身体が楽器となる歌はそうはいきません。音を出す前に息を吸い込み、息を吐いて音を出す、そしてまたタイミングを見計らって息を吸い込んで、音を出すために息を吐く。これの繰り返しです。直接的に音を出す手段が呼吸となります。一方ピアノは息を吹けば音が出るのではなく、指を動かして鍵盤を押していくことが音を出す方法ですよね。

息を使って音を出す楽器は、まず、音を出すことから習い始めますが、ピアノでは音を出すことだけで言ったら赤ちゃん👶でもワンチャン🐶でも出来ます。

そのため、ピアノを習い始めてから呼吸を意識して弾くということが抜けてしまっていることが多いです。

それでも演奏は成り立つことは成り立っています。

では、なぜここでリトルピアニスト達の呼吸について提議したいかというと。。

呼吸ができていないと、音楽的に弾けないから。わかり易く言うと、

“上手に弾けないから”

です。

上手い演奏は、呼吸、身体と指が一体となっています。

逆を言えば、音楽的に弾けてる時は自然と呼吸してます。

例えば、レッスンでよく起こることですが、無呼吸で身体にどこか余計な力が入ったまま弾いていた子に、こちらが音楽の流れを作って腕を補助して弾くようにすると、呼吸をしだします。そして身体から余計な力みはなくなり、音楽が流れ出します。その子は自分がさっきと違って呼吸しているということに意識はいっていないかもしれません。なぜなら無意識下に自然と行っていることだからです。

ただ、

弾いている時に呼吸していないからと、呼吸だけをするように指示してもピアノの場合うまくいきません。不自然な間が空いてしまうか、指に力が乗らなかったり、力んでしまったりします。

順番としては、呼吸が先にあるのではなく、拍子や音楽の流れに乗って、上手く身体が使えているということが1番重要であって、呼吸そのものを目的にしてはなかなか上手くいきません。

ただ、呼吸に注目することから、自らの身体の力みや音楽の流れに乗っていないなどの発見は大人であればできると思います。子供の場合はやはり指導者が、複合的にみて、指導していくのが大切だと思います。

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