良い先生との出会い方

前回「良い先生とは?」というテーマでブログを書きましたが、とはいえ、その良い先生との出会い方や見分け方、というのが1番難しいところかもしれません。。

難しいポイントとして、人柄が良いからといって教え方が上手いとは限らない、教え方は良いけど人柄はどうなのか。。というのがあるのかなと思います。なので、両方を兼ね備えている教え方が上手で人柄も良い先生の元には生徒さんが集まりますね。

先生の見つけ方として、お友達や知り合いの紹介、インターネットでの検索が主かと思いますが、そこからどのようにしてその先生がどのような先生かというのを見極めていくのか。。
判断方法として、

・お友達から話しを聞く
・レッスンを見学させてもらう(可能かどうかは先生による)
・先生のコンサートに行く
・先生が発信しているSNSを見る(ブログ、twitter、YouTubeなど)
・発表会を聴きに行く
・体験レッスンを受ける

これを全部ではなくて、いくつかピックアップして判断すると良いと思います。
あとは直感と子供の反応を見て決断ですね。但し、習い始めてしばらく時間が経たないと見えてこないものもあります。例えば、先生との相性、子供のピアノに対しての興味の有無など。なので、材料をできるだけ集めて判断はするものの、結局は巡り合わせ、ご縁なのかなと思います。

そこで一つお伝えしたいのが、初めての先生と子供さんとの相性があまり良くなく、レッスンは開始したものの、毎回レッスンで子供さんが泣いてしまう、全く反応しない、そしてしばらくしてピアノを辞めるという結論に至ったとしても、いっとき時間を置いて、再度他の先生を探してみて欲しいということです。

現在、私のレッスンを受けてくれてる生徒さんの例でお話してみようと思います。

🎹 ケース1 🎹

4歳−5歳ころ他の先生に習っていたけれど、先生の言葉には反応せず、レッスン中全然話さなかったとのこと。その先生をやめてしばらく様子を見て、私の方へ連絡がありました。体験レッスン〜最初の1-2ヶ月は話しかけても挨拶も返してくれないし、お膝の手を鍵盤に置いてみよう♪と言っても、手の甲を鍵盤に叩きつけることが続き、ト音記号ヘ音記号の弾きわけも、音よみもドとレ意外は読めない状態でした。ですが、こちらも汗だくで四苦八苦した結果次第に心を開いてくれるようになり、今では「この曲と先生が好きだから練習する!」とまで言ってくれるようになり、6歳の彼女は1時間のレッスンでも足りないくらいたくさんの曲を弾いて、英国王立検定試験受験の準備を始めています。

🎹 ケース2 🎹

こちらも同じくらいの年齢で、以前ピアノを習っていたけれど、レッスンの度に生徒さんが大泣きしてママのところに走っていってしまい、先生も感情的になってしまっていたとのこと。
しばらくピアノはやめていたけれど、半年くらい経ってその子の様子を見て私とレッスンを再び開始することになりました。こちらの子は、お話しはしてくれていましたが、なかなかピアノを弾くことからレッスンを始められず、最初のうちは彼女の好きな音楽カルタから始めて、気持ちがほぐれたらピアノを弾くレッスンに移るという感じでした。
そんな彼女も先日の発表会ではとっても素敵に演奏して、他のお母様から「あの子上手でしたね〜」と言われるくらいまで力がついています。

ご紹介した2人は私に変わってからピアノが上手くいきだした例ですが、彼女たちの前の先生が悪いわけではなく、むしろ優秀で一生懸命な先生方と想像します。親御さんにお話を聞いたり、使ってた楽譜を見るとどんなレッスンをされてたのかなんとなく分かります。逆に私とは上手くいかなかったけれど、他の先生に変わってから上手くいった人もいると思います。

やはり相性やタイミングというのはあるので、1人の先生と合わないからピアノも嫌いとなってしまったままにしないで、ピアノと関わっていこうと行動してみたのなら、もう1度先生探しをして、ピアノが好き、音楽が好きという人生を送って欲しいなと強く思います。

小さいうちにピアノを始めると良いのか

ピアノやヴァイオリンは小さい頃から始めた方が良いと言われますね。

リズム感や音感といったものは実際目に見えず感覚の世界なので、例えば言語の習得に当たって、言葉のシャワーを赤ちゃんのころから浴びて感覚的にしゃべれるようになるのと同じように、音楽も出来るだけ幼少期から触れるようにするのが良いと思います。

実際に楽譜ありきのピアノレッスンというのは、個人差がありますが、ある程度指の形が出来て、言葉が理解できる4歳前後が良いと思いますが、ピアノを始める前の2、3歳ころにリトミックをやっていたり、例えば上の子のレッスンに着いて行ってレッスンを聞いてる等、少しでも音やリズムに触れていると、いざピアノレッスンを始めた時に進みが良いです。

言葉で説明して理解しても、それを実践するのは、やはり感覚です。
またここで言語の習得を引き合いに出しますが、文法を勉強して理解したとしても、実際の会話で上手くいくかというと、そうではないですよね。会話での伝達手段として成り立たせるには、その言語がもつリズムやフレーズ感、発音が大事になってきます。耳の発達が3~7歳でピークを向かえると言われているこの頃には既にその言語と関わっている方が良いですね。


音楽に関しても、耳の発達期と言われるこの頃には、音楽が日常にあり、ソルフェージュやピアノなどの楽器を学び始めてると良いですね。

ただこの時に気を付けて欲しいのは、音楽、というものを大事にしている先生にレッスンを受けるということです。
ただ、ドレミを正しく読み、音の長さを正しく数える、それだけの内容では不十分です。むしろピアノは面白くない、と感じてしまう危険性があります。

良いピアノの先生とは、、、?

この続きはまた次のブログで書きたいと思います♪♪

不安定な演奏

こんにちは、コンムジカnodaです。

レッスン、特に体験レッスンにおいて、子供でも大人でも、よく弾けているように見えるけど、不安定な演奏を聴くことがたまにあります。

よく弾ける例えで、ピアノコンクールを受けるような小学生、英国王立検定3級合格の小学生、大人の方で黒鍵のエチュードやドビュッシーの喜びの島などを弾けるレベルの方etc..

テンポも曲に合ってるし、指も回ってるんですが、不安定。。
本人の自覚も結構あります。
だけど、一見よく弾けてるので、そこから切り込んで根本の問題を直そうとしないか、直す必要性を見出さない先生もいます。

もし本人が望まなければ無理に直す必要もないのかもしれませんが、そのままいくと、何か人前で弾いたり、本番ではスリリングな恐い演奏になってしまいますし、そのままたくさん練習してしまうと、身体に故障が出てきてしまうので、できる限りは安定した演奏ができるように改善していけるといいと思います。

不安定な演奏になる原因

不安定な演奏になってしまう原因は主に2つ。

1、脱力した自分の奏法に出会っていない
2、基本の拍子にのれていない

1、脱力した自分の奏法に出会っていない

脱力ができていないということは、鍵盤に面している指先が鍵盤の重さや腕の重みを受け止め切れていない、または、必要以上に鍵盤を押し込んでいる、状態なので、いずれの場合も自分にとってのベストバランスを捉えきれません。

ここで、普通に立っている状態を思い浮かべる、または実際に立ってみてください。その時、どこかにめちゃくちゃ力をいれていますか?身体のどこかでがんばらないと、真っすぐ立っていられませんか?
そうではないですよね、多くの人は、どこに力をいれなくても倒れずに真っすぐを保てていると思います。

その理由は、

頭の先から背中を真っすぐ通って足の裏まで、上手い具合いにバランスが取れているからですよね。

ピアノを弾くときの手も同じことが言えます。
背中、お腹、肩、腕、手首、指すべてが正しい脱力をしてバランスを保てる。その状態で弾くと、指先は安心して地に足をつけるように、鍵盤を捉えていきます。

2、基本の拍子にのれていない

曲の難易度に関わらず、指が回る回らないに関わらず、認識し忘れている人が多いのが、拍子

奏法に問題はなくても、ふわふわした演奏になってしまったり、不安定になってしまう箇所などがある場合、拍子がなくなっていたり、拍子の捉え方が良くない、という事が考えられます。

強迫、弱拍、裏拍を正しく理解して弾かないと、たちまち音楽的におかしな箇所がでてきて、無理に指だけで弾き進めようとすると、不必要に力みが生じたり、音楽の流れに乗れなくなるなどして、結果不安定な演奏となってしまいます。

不安定な演奏へのアプローチ

不安定な演奏へのアプローチ方法

1、脱力
2、拍子の意識

1、脱力

はい、とにかく脱力です。
腕や手首が力んでいると、重みが指先にのらないので不安定になってしまいます。
意識しないと、なかなか自分が力んでいるということに気が付きません。なので、脱力、ということはどういうことか、なぜ脱力が必要なのかを理解することが大事です。

ひじ、腕、手首はとにかく力を抜いて、指先の感覚を取り戻します。
方法は腱鞘炎の解決方法をご参照ください。
https://con-musica.net/?p=211

力が入って弾いていたものを完全に抜くと、しばらく不安定になり、まともに弾けなくなりますが、 身体が本来のバランスを取り戻すまで 根気強く取り組みます。自分のバランスを見つけると、身体は楽な状態で、指先の感覚を感じながら弾けるようになります。

2、拍子の意識

とにかく、その曲の拍子に乗って練習します。
基本の強迫、弱拍などを意識して丁寧に音符や休符たちと向き合います。
その基本にのっとって、フレーズ、呼吸を意識して音楽の流れに乗って弾くと、こんがらがったものがすっと腑に落ちるように安定した演奏へと導いてくれます。

まとめ

安定した演奏、良い演奏には、基本が大事ということですね。
脱力は、理解したからといってすぐに出来るようになるわけではないので、忍耐と努力が必要です。ですが、ここを超えて、また、拍子など改めて音楽の基本を踏まえてピアノを弾くと、レベルがぐっと押し上がり、より一層音楽を表現することが楽しくなります。
本番やレッスンでなにか不安や違和感を抱えて弾いている方はぜひ試してみてください。


恐ろしい巨人の星ピアノレッスン

友人の話です。

音大受験のために準備していたショパンのエチュード。

ある日のレッスンで。。

友人「先生、腕が疲れて最後までいきつけません」

先生「そうか。。エチュードは気合だ!!」

友人「そっか。。気合いがたりなかったのか。。

   よぉーーーーーーし!!!気合いだーー!!! 」

と、エチュードの前は意気込んでがんばっていたらしいです。。

乳酸のたまった腕の疲労と痛みと戦いながら最後までがんばって弾ききる。。

      筋トレピアノ?!

これも10年以上前の昔のことです・・

筋トレピアノでは指先の繊細な感覚も失われてしまいますね😭

このような恐ろしいレッスンは、もうこの世から消えていて欲しいですが。。今はどうなっているのでしょう。

因みに、その友人は今では良い奏法を身に付けて、楽々にピアノを弾いています。

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