子供のコンクール参加について思うこと

昨年から生徒さんがピアノコンクールに参加しています。今年もあと1つ予選があり、来年も3〜4人参加予定です。そこでコンクールの良し悪しについて書いてみようと思います。

人前で演奏するという点では、発表会もコンクールも一緒ですが、明らかに雰囲気や緊張度合いが異なります。そして演奏が評価されて人と比べられて結果が出る、ということが違いますね。(因みに私個人はどこで弾こうが常に同じ位緊張します。。w)
発表会も舞台袖ではみんな笑顔も少なくなり、緊張モードに突入しますが、会場に着いた頃は割と、お祭りのような楽しみなイベントの前のワクワクドキドキという感じです。一方、コンクールはというと、ドキドキドキドキ、、dokidokidokidokidokidoki…..😅会場に笑顔は少なく、ピリっとした雰囲気です。
また演奏の評価において、発表会では自分の中で上手く弾けた!となったら、そのまま気持ちよくその回を終えることができ、次のレッスンにも気持ちよく向かうことができます。かたや、コンクール。。自分史上、一番上手く弾けた!よく弾けた!と思っても、無常にも審査に落ちたり、賞が取れない、ということが当たり前に起きるため、自分の中でどんなに上手く弾けたと思っても、気持ちがどん底に落とされたりもするわけです。

それでもコンクールに挑戦する子とは。。

①負けず嫌い
②闘争心が強い
③何にでも1番を目指す
④純粋にピアノが好きでたまらない
⑤目立つことが好き
⑥人前で弾くのが好き

これらのうち一つ、またはいくつか持ってる子達が、何があってもまた次もコンクール受ける、という選択をしているように思います。もちろん、そのコンクールを受けられくらいのレベルまでは到達していることが前提です。

挑戦するということは、必ず結果というものがついてくるわけで、どのような結果が出るかということは誰にも分かりません。そして結果の前にちゃんと上手く舞台で弾ける保証なんてないのが本番です。

やってみなければ分からない。だから緊張するわけですが、、

ただその緊張を乗り越えて、またはその緊張を味方につけて良い演奏が出来た上に結果がついてきた時には、かなりの自信がつきます。この“自信”というのが演奏していく上でも生きていく上でもとっても大事で、ピアノで自信を持っていると、例えば学校生活や対人関係においても良い影響があるようにみていて思います。

その反面、もしコンクールで良い結果が出なかったら。。逆に自信喪失につながるでしょうか?残念ながらその可能性はあると思います。その度合いがどれくらいなのかは、人それぞれなのですが、結果が出なかった場合、周りの大人がサポートをいかに上手くできるか、というのが大事になってきます。ただ、その状況からまた立ち上がるということは、本当の意味では本人にしかできません。辛いことかもしれませんが、そうやって乗り越えられたことは、その子の強さに繋がって行きます。ダイヤモンドが細かい傷をつけつつ光輝いていくように、あえて厳しい環境に身を置いて挑戦していくということはその子の可能性を広げ実力を上げてくれます。
または、悔しい!という思いからスイッチが入って練習量が増えたり、より真剣にピアノに向かうようになる場合もあります。

コンクールを受けるか受けないか、、その選択は生徒本人、親御さん、講師でよく話しあって決めるべきですが、子供本人が受けたい意思を示した場合、先ずは失敗を恐れずに挑戦してみる!私はこのスタンスでやっています。一度決めたら全力で一緒に挑戦して行きたいと思っています。


ピアノ発表会が終わって思うこと

先日、週1回お伺いしてレッスンをしているアフタースクールの「ピアノ、ヴァイオリン発表会」がありました。
コロナのため、各曜日ごと、1時間で区切っての発表。限られた時間の中、盛り沢山のプログラムを組み、ピアノを始めたばかりの4歳の男の子の発表に始まり、それぞれのソロはもちろんのこと、講師との連弾、生徒どうしの連弾、最後の締めに講師演奏といった内容で進めました。

今時の子供達はみんなとっっっても忙しく、小さい頃から塾に通い、アフタースクール内ではピアノの他にも英会話、そろばん、フラッシュ暗算、ダンス、柔道、その他プロジェクトを抱えています。なんとかしてピアノの練習の時間を確保。発表会が近くなりこちらの熱も自然と上がるにつれて、子供達の真剣度も増していきました。そんな努力の結果、レッスンよりもみんな上手に演奏することができ、保護者の皆さんやアフタースクールの先生たちからも大好評を得て、何人かの子供達の演奏を聞いて感動しました、と言ったお言葉もいただきました。

無事に演奏した後のみんなの達成感や安心した顔、舞台は緊張したけど楽しかった!といった感想を聞いて、嬉しさとともに大きく安堵しました。

発表会は、ほんの数分を弾くために相当な努力も必要になるし、緊張もするし、レッスンも厳しくなるし。。大変だけど、、やる価値があるものだと思います。

「100回の練習より1回の本番」という言葉があるように、ピアノの上達のためにも1回のその本番がどれだけ大きな影響があるか、というのが分かると思います。自分の身体の1部のようになるまで1曲を弾きこむこと、本番に向かって真剣に練習を重ね、本番の舞台という緊張感の中で力を出す、ということは、普通にしていたら引き出されない力を引っ張りだすことが出来るのではと思います。

また、このような緊張状態というのは、日常ではなかなか遭遇しません。緊張はしようと思って出来るものでもないので、やはりそのような環境に身を置く、ということはとても重要だと思います。これからの人生の中で、正念場は訪れます。緊張状態であっても結果を出さなければいけない事態には必ずやってきます。メンタル、気持ちを鍛えるという意味でも、小さいころからその状態に晒されるということは将来的に見てもとても貴重な経験となることでしょう。

ピアノの上達は、自己の成長と比例していると思います。
発表会という舞台を経験することで、ピアノの状態だけでなく、自分自身そのものが一回り大きく成長していること思います。

講師演奏リハーサル。講師演奏も緊張します。。。

日々の練習時間はどれくらい?

ピアノが上手くなるためには当然、練習時間をいかにとるか、が鍵です。みんなどのようなスケジュールで日々取り組んでいるのか、を私の生徒さんを参考に書いてみたいと思います。

例1

朝起きてすぐ。

小学校や幼稚園に行く前に毎朝30分ほど。電子ピアノでボリュームも調整できるため早朝でも問題なく、朝起きてお手洗いに行ってからすぐピアノに向かっているとのこと。これは上手く習慣付けが出来ていて、コツコツ取り組んでる彼らはゆっくりでも確実に成長しています。

例2

夕方〜夜

学校や習い事から帰宅後、夕飯前や夕飯後(毎日〜週3−4日)

練習時間は30分〜1時間強ピアノに向かっていて、他の習い事などによってスケジュールは変わるようですが、彼らもやるべきことをきちんと続けられ、時間とともに確実に上手になっています。コンクールを受ける子たちは、必ず毎日1時間以上は日頃から弾いていて本番が近づいてくると練習時間も増していってるようです。

例3

ほぼ毎日5−10分

長時間ではないけど、日頃からピアノを弾く習慣ができていてる子。ピアノの練習は例えば週に1回1時間練習するよりも、1回10分でも毎日毎日ピアノに触っている方が上達するので、時間の経過とともに確実にレベルアップできています。

例4

ピアノのレッスンの前のみ

日頃からあまり練習習慣がなく、レッスンの前に焦って課題を練習しているケース。練習習慣はできていないけれど、全く練習しないでレッスンを受けるよりは良い。ただこれは楽譜のレベルが上がってきたらだんだん通用しなくなるので、日頃から1日5分でもピアノに触る習慣が身に付いて欲しいと願いっています🙏

私の場合

私の練習の歴史に関しても書いておこうと思います。
3歳頃、ピアノを習い始める前からまず朝起きてすぐ、ピアノの部屋にとことこ向かって弾く?というか触っていたようです。あとは好きなだけ。小学校〜中学校の時代は、帰宅後〜夕飯、夕食後〜22時、高校の音楽科に入ってからは授業の前に学校で朝練、帰宅後〜夕飯、夕飯後〜22時、大学生の時は朝練、授業の合間、授業後〜22時の学校が閉まる時間を使って練習していました。

これらの内のいずれか、または全ての時間を使って、日によりますが、だいたい3〜6時間弾いていました。受験前は8時間位ですかね。

練習時間は無駄に長ければいいというものでもないですし、もっと短時間でも素晴らしい演奏をして良い結果を残す人もいますし、いかに練習時間を短くして上手く弾くか、というのを常に考えながら練習してる人もいます。下手な練習をしたら、身体を壊すか、逆に曲が壊れてしまう場合もあるので、内容がもちろん大事ですが、やはりある程度の練習時間というのは欠かせないですね。

練習は「しなきゃいけない、、😓」ではなくて、「あーーピアノが弾きたい!!😻」と思って取り組むのが理想ですね。

イタリアの街は音楽用語が溢れてる(1)

前回の記事で、音楽ではドイツ語とイタリア語がたくさん使われているので、1度は現地に行って、紙の上だけでない、生きた言葉、意味を感じて欲しいと書きましたので、今回はもう少し具体的に書いてみたいと思います。あ、あとフランス語もできたらいいですね。

私はイタリアにいたのでイタリア語の音楽記号で書きたいと思います。

例えば、フェルマータという音楽記号がありますが、これは本だけで学ぶと、’ほどよく伸ばす’なので、そこで長めにすることだけ考えますが、イタリアに行ったら、電車のアナウンスでこの言葉を聞きます。電車に乗っていて、次の駅が近づくと、「次のフェルマータは、◯◯です」と流れる。つまり、止まるところ、停車するところ、という意味ですね。こうすると、頭で考えるだけでなく、体感としてフェルマータの意味が感じられませんか。

フェルマータ』の意味 – ワインバー フェルマータ

フォルテは’強い’という意味ですが、イタリアでは、「あなたはフォルテだね!」「このコーヒーはフォルテすぎる!」などと言います。最初の方は、場面にもよりますが、勇気があるね!とか度胸があるね、性格が強い、などのように使われ、後者の方はコーヒーが濃すぎる、苦すぎるの意味です。

フォルテ | クリップアート | プリントアウトファクトリー | MyRICOH

ポコはpoco forte 、poco cresc.のように、少し強く、少しだんだん強くなど、’少し’の意味で使われます。普段の会話では、「ポコあとで 」「ポコ食べる」のように頻繁に使います。

logo_pocorit.png

これらの言葉を音楽用語としてのみ捉えずに生きた言葉として肌で感じられると楽譜を読むのも楽しくなりますし、表現にも幅がでますね✨

まだまだいっぱいありますが、また次回以降の記事で書きたいと思います。

感情が抑えられない子のレッスン

私のレッスンに来てくれている生徒さん、いろーんな子がいます。

個性爆発!笑

その中で、レッスン中、何かできないことや上手くいかないことがあると、ぎゃーっとなってその後もどうにも感情が抑制できず、落ち着いて座っているのも難しい状態になってしまう子もいます。

また、ピアノをぶっ叩いて八つ当たりして、こちらが何を言っても耳に入らず叩き続け、クッションを投げてしまったりします。

いずれも小学校低学年でお母さんが、すみません。。と謝ってくれますが、なかなか時間が経つのを待つしかないかなと思います。

もちろん、感情のコントロールや、間違っても大丈夫ということ、最初から完璧ということはない、ということなどは冷静に伝えます。ただ、そのように話しても感情の波を落ち着かせることは出来ません。それはそうですよね、感情なんて湧き上がってくるものなので、それを押さえつけるなんて大人でも難しいことをまだ小さい子供たちが出来ることはなかなか出来ないことだと思います。

レッスンは正直大変ですが、出来なくてイライラするというのは、裏を返せば’出来なくて悔しい!’という気持ちの表れであり、その気持ちがあるからこそ練習の原動力になり、上達の起爆剤になってくれたらなと、生徒ちゃんたちの感情の波が荒ぶってるときは願いながら見守っています。

年齢が上がっていくうちにみんな落ち着いてくるでしょうし、レッスン中に出来なくて泣き叫ぶ、ピアノに八つ当たりするということもなくなってくるでしょう(願)。

解決策は根気強く語りかけること、そして何より時間。


対面?オンライン?レッスン

最近、コロナの感染拡大でいくつかのレッスンをオンラインに切り替えています。自宅訪問レッスンの子が主な対象なのですが、何人かの生徒ちゃんが、

「今度のレッスンは先生お家に来るの?」

と聞いてくる。
こちらの答えが、

「うーん、ごめん今度もオンラインだよ」
「うーん、まだ分からない、ごめんね」

すると生徒ちゃんたちが、シュンとした表情になるので切ない。。

オンラインで顔は見ているけれど、やはり直接会えるのを楽しみにしてくれているんだなと思うと、本当にこの状況が早く落ち着いてくれることを祈ります。

生徒が先生のことを好きで慕ってくれているというのはとても大事で、生徒によっては、先生のために練習するというモチベーションにつながったり、日々の練習で親御さんが子供さんに何か言いたい時にも、先生がこう言っていたよーという言葉をつけると、子供も納得して取り組んだりしてくれます。
ママやパパに言われるのは嫌だけど、先生の言うことなら、しょうがないなーという気持ちになるのでしょうか笑

すったもんだしながらも、生徒ちゃん、生徒ちゃんのご家族、講師の連携によって上達していきます。一つのチームです。やはりコミュニケーションは直接顔を合わせる方がとりやすいので、早く安心して会える日がくることを祈るばかりです。

とはいえ、このような状況になっても、途切れずに、オンラインレッスンという形で続けていけることに感謝しきりです。

ピアノの上達方法:ピアノに向かって弾くことだけじゃない!

ピアノ上達に最も大事なのが、レッスン以外の時間をどのように過ごすか。です。

ピアノに向かって指を動かして弾く練習ももちろん大事ですが、今回はそれ意外でピアノの上達につなげる方法、何が大事か、というのをお話ししようと思います。

内容に関しては、ピアノ初級と中級以上ではやはり違ってくるので分けて考えます。

まず初級

音読みをスタートして、ゆっくり弾くことから始めることになりますが、楽譜にはたくさんの情報があります。音を読むこと意外に拍子、リズムの理解と指を正しく動かして弾く、など同時にたくさんのことをやることになるので結構大変です。なので、ますはそれぞれのカテゴリーで分けて練習するのが良いと思います。また、初級で曲がとても短い、または片手で弾く曲に取り組んでいても’音楽をする’ということには変わりはないので、想像力を豊かにするためにやったら良いかなということもお伝えします。

・ピアノから離れて楽譜に向き合って音符を読む
・ワークブックを使って音符を書く、読む
・リズムの本を使ってリズム打ちの練習(手拍子、お膝、足、声を使って)
・歌う
・ソルフェージュ
・絵本、本を読む
・お絵描きや塗り絵をする
・色々な楽器の曲を聞く
・たくさんお出かけする
・演奏会に足を運ぶ
・人前で弾く

中級以上

このレベルになると、練習というのは、音楽は正しく楽譜通りに弾くことだけでなく、何を表現したいのか、自分がどのようにこの曲を感じ取るのかを試行錯誤していく時間だということを心に留めて時間を使うのが大事です。
楽譜には表情記号などは書いてますが、例えば作曲家がここはこういう気持ちで書きました、ここはこういう音色で弾いてください、などは残してくれていません。なので、あらゆる資料や楽譜の情報から想像する必要があります。そしてその作業の中に本当に音楽をやる楽しみというのがあるように思います。

勉強する

・音楽史を勉強する
・楽譜分析
・作曲家のバイオグラフィーチェック
・作曲家の性格を知る
・影響を受けた作曲家を知る
・和声から考える
・調性の特性を知る
・現存して可能であれば、作曲家オリジナル手書き楽譜を見る
・同じその曲と同じ時期に作曲された曲をピアノに限らず聴く
・同時代の作曲家の曲を聴く
・曲が作られた時代の楽器をチェック
・歴史を知る
・ソルフェージュ
・演奏会に出掛ける
・人前で弾く

などなどが今考えて頭に浮かぶことです。まだまだあると思いますがまた思いついたら書き足します。

初級、中級以上でいくつか被っていますが、どのレベルであっても’良い
音楽をする’ためにピアノを弾く、ということに変わりはないです。
楽譜通り間違えず正しく弾くことも大事ですが、どこまで行っても音楽を心から楽しむ気持ちを忘れないで欲しいなと、過去、いつの間にかピアノが好きでなくなってしまっていた自分に向けても伝えたいと思います。

良い先生との出会い方

前回「良い先生とは?」というテーマでブログを書きましたが、とはいえ、その良い先生との出会い方や見分け方、というのが1番難しいところかもしれません。。

難しいポイントとして、人柄が良いからといって教え方が上手いとは限らない、教え方は良いけど人柄はどうなのか。。というのがあるのかなと思います。なので、両方を兼ね備えている教え方が上手で人柄も良い先生の元には生徒さんが集まりますね。

先生の見つけ方として、お友達や知り合いの紹介、インターネットでの検索が主かと思いますが、そこからどのようにしてその先生がどのような先生かというのを見極めていくのか。。
判断方法として、

・お友達から話しを聞く
・レッスンを見学させてもらう(可能かどうかは先生による)
・先生のコンサートに行く
・先生が発信しているSNSを見る(ブログ、twitter、YouTubeなど)
・発表会を聴きに行く
・体験レッスンを受ける

これを全部ではなくて、いくつかピックアップして判断すると良いと思います。
あとは直感と子供の反応を見て決断ですね。但し、習い始めてしばらく時間が経たないと見えてこないものもあります。例えば、先生との相性、子供のピアノに対しての興味の有無など。なので、材料をできるだけ集めて判断はするものの、結局は巡り合わせ、ご縁なのかなと思います。

そこで一つお伝えしたいのが、初めての先生と子供さんとの相性があまり良くなく、レッスンは開始したものの、毎回レッスンで子供さんが泣いてしまう、全く反応しない、そしてしばらくしてピアノを辞めるという結論に至ったとしても、いっとき時間を置いて、再度他の先生を探してみて欲しいということです。

現在、私のレッスンを受けてくれてる生徒さんの例でお話してみようと思います。

🎹 ケース1 🎹

4歳−5歳ころ他の先生に習っていたけれど、先生の言葉には反応せず、レッスン中全然話さなかったとのこと。その先生をやめてしばらく様子を見て、私の方へ連絡がありました。体験レッスン〜最初の1-2ヶ月は話しかけても挨拶も返してくれないし、お膝の手を鍵盤に置いてみよう♪と言っても、手の甲を鍵盤に叩きつけることが続き、ト音記号ヘ音記号の弾きわけも、音よみもドとレ意外は読めない状態でした。ですが、こちらも汗だくで四苦八苦した結果次第に心を開いてくれるようになり、今では「この曲と先生が好きだから練習する!」とまで言ってくれるようになり、6歳の彼女は1時間のレッスンでも足りないくらいたくさんの曲を弾いて、英国王立検定試験受験の準備を始めています。

🎹 ケース2 🎹

こちらも同じくらいの年齢で、以前ピアノを習っていたけれど、レッスンの度に生徒さんが大泣きしてママのところに走っていってしまい、先生も感情的になってしまっていたとのこと。
しばらくピアノはやめていたけれど、半年くらい経ってその子の様子を見て私とレッスンを再び開始することになりました。こちらの子は、お話しはしてくれていましたが、なかなかピアノを弾くことからレッスンを始められず、最初のうちは彼女の好きな音楽カルタから始めて、気持ちがほぐれたらピアノを弾くレッスンに移るという感じでした。
そんな彼女も先日の発表会ではとっても素敵に演奏して、他のお母様から「あの子上手でしたね〜」と言われるくらいまで力がついています。

ご紹介した2人は私に変わってからピアノが上手くいきだした例ですが、彼女たちの前の先生が悪いわけではなく、むしろ優秀で一生懸命な先生方と想像します。親御さんにお話を聞いたり、使ってた楽譜を見るとどんなレッスンをされてたのかなんとなく分かります。逆に私とは上手くいかなかったけれど、他の先生に変わってから上手くいった人もいると思います。

やはり相性やタイミングというのはあるので、1人の先生と合わないからピアノも嫌いとなってしまったままにしないで、ピアノと関わっていこうと行動してみたのなら、もう1度先生探しをして、ピアノが好き、音楽が好きという人生を送って欲しいなと強く思います。

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