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小さいうちにピアノを始めると良いのか

ピアノやヴァイオリンは小さい頃から始めた方が良いと言われますね。

リズム感や音感といったものは実際目に見えず感覚の世界なので、例えば言語の習得に当たって、言葉のシャワーを赤ちゃんのころから浴びて感覚的にしゃべれるようになるのと同じように、音楽も出来るだけ幼少期から触れるようにするのが良いと思います。

実際に楽譜ありきのピアノレッスンというのは、個人差がありますが、ある程度指の形が出来て、言葉が理解できる4歳前後が良いと思いますが、ピアノを始める前の2、3歳ころにリトミックをやっていたり、例えば上の子のレッスンに着いて行ってレッスンを聞いてる等、少しでも音やリズムに触れていると、いざピアノレッスンを始めた時に進みが良いです。

言葉で説明して理解しても、それを実践するのは、やはり感覚です。
またここで言語の習得を引き合いに出しますが、文法を勉強して理解したとしても、実際の会話で上手くいくかというと、そうではないですよね。会話での伝達手段として成り立たせるには、その言語がもつリズムやフレーズ感、発音が大事になってきます。耳の発達が3~7歳でピークを向かえると言われているこの頃には既にその言語と関わっている方が良いですね。


音楽に関しても、耳の発達期と言われるこの頃には、音楽が日常にあり、ソルフェージュやピアノなどの楽器を学び始めてると良いですね。

ただこの時に気を付けて欲しいのは、音楽、というものを大事にしている先生にレッスンを受けるということです。
ただ、ドレミを正しく読み、音の長さを正しく数える、それだけの内容では不十分です。むしろピアノは面白くない、と感じてしまう危険性があります。

良いピアノの先生とは、、、?

この続きはまた次のブログで書きたいと思います♪♪

不安定な演奏

こんにちは、コンムジカnodaです。

レッスン、特に体験レッスンにおいて、子供でも大人でも、よく弾けているように見えるけど、不安定な演奏を聴くことがたまにあります。

よく弾ける例えで、ピアノコンクールを受けるような小学生、英国王立検定3級合格の小学生、大人の方で黒鍵のエチュードやドビュッシーの喜びの島などを弾けるレベルの方etc..

テンポも曲に合ってるし、指も回ってるんですが、不安定。。
本人の自覚も結構あります。
だけど、一見よく弾けてるので、そこから切り込んで根本の問題を直そうとしないか、直す必要性を見出さない先生もいます。

もし本人が望まなければ無理に直す必要もないのかもしれませんが、そのままいくと、何か人前で弾いたり、本番ではスリリングな恐い演奏になってしまいますし、そのままたくさん練習してしまうと、身体に故障が出てきてしまうので、できる限りは安定した演奏ができるように改善していけるといいと思います。

不安定な演奏になる原因

不安定な演奏になってしまう原因は主に2つ。

1、脱力した自分の奏法に出会っていない
2、基本の拍子にのれていない

1、脱力した自分の奏法に出会っていない

脱力ができていないということは、鍵盤に面している指先が鍵盤の重さや腕の重みを受け止め切れていない、または、必要以上に鍵盤を押し込んでいる、状態なので、いずれの場合も自分にとってのベストバランスを捉えきれません。

ここで、普通に立っている状態を思い浮かべる、または実際に立ってみてください。その時、どこかにめちゃくちゃ力をいれていますか?身体のどこかでがんばらないと、真っすぐ立っていられませんか?
そうではないですよね、多くの人は、どこに力をいれなくても倒れずに真っすぐを保てていると思います。

その理由は、

頭の先から背中を真っすぐ通って足の裏まで、上手い具合いにバランスが取れているからですよね。

ピアノを弾くときの手も同じことが言えます。
背中、お腹、肩、腕、手首、指すべてが正しい脱力をしてバランスを保てる。その状態で弾くと、指先は安心して地に足をつけるように、鍵盤を捉えていきます。

2、基本の拍子にのれていない

曲の難易度に関わらず、指が回る回らないに関わらず、認識し忘れている人が多いのが、拍子

奏法に問題はなくても、ふわふわした演奏になってしまったり、不安定になってしまう箇所などがある場合、拍子がなくなっていたり、拍子の捉え方が良くない、という事が考えられます。

強迫、弱拍、裏拍を正しく理解して弾かないと、たちまち音楽的におかしな箇所がでてきて、無理に指だけで弾き進めようとすると、不必要に力みが生じたり、音楽の流れに乗れなくなるなどして、結果不安定な演奏となってしまいます。

不安定な演奏へのアプローチ

不安定な演奏へのアプローチ方法

1、脱力
2、拍子の意識

1、脱力

はい、とにかく脱力です。
腕や手首が力んでいると、重みが指先にのらないので不安定になってしまいます。
意識しないと、なかなか自分が力んでいるということに気が付きません。なので、脱力、ということはどういうことか、なぜ脱力が必要なのかを理解することが大事です。

ひじ、腕、手首はとにかく力を抜いて、指先の感覚を取り戻します。
方法は腱鞘炎の解決方法をご参照ください。
https://con-musica.net/?p=211

力が入って弾いていたものを完全に抜くと、しばらく不安定になり、まともに弾けなくなりますが、 身体が本来のバランスを取り戻すまで 根気強く取り組みます。自分のバランスを見つけると、身体は楽な状態で、指先の感覚を感じながら弾けるようになります。

2、拍子の意識

とにかく、その曲の拍子に乗って練習します。
基本の強迫、弱拍などを意識して丁寧に音符や休符たちと向き合います。
その基本にのっとって、フレーズ、呼吸を意識して音楽の流れに乗って弾くと、こんがらがったものがすっと腑に落ちるように安定した演奏へと導いてくれます。

まとめ

安定した演奏、良い演奏には、基本が大事ということですね。
脱力は、理解したからといってすぐに出来るようになるわけではないので、忍耐と努力が必要です。ですが、ここを超えて、また、拍子など改めて音楽の基本を踏まえてピアノを弾くと、レベルがぐっと押し上がり、より一層音楽を表現することが楽しくなります。
本番やレッスンでなにか不安や違和感を抱えて弾いている方はぜひ試してみてください。


コロナウィルスに対抗するために

中国に住んでいる中国人の友人とメッセージでやり取りをしましたが、コロナウィルスの件で今は、中国より日本の方が悪い状況にあるということで心配されました。

もちろん、マスクや消毒が大事、という話しと、野菜やお肉も殺菌した方が良いということを言っていました。

コンサートなどのイベント開催の有無に関しても様々な意見がありますが、それぞれの判断、感覚で冷静に行動をして行きたいですね。。

何れにしても、状況を甘くみず、事態が早くおさまるように祈りながら日々考えて過ごしていきたいと思います。

コンサート中止のお知らせ

2月22日(土)に開催を予定していましたデュオコンサートですが、コロナウィルスの影響を鑑みて、中止、延期とさせていただくことになりました。

思い入れのあるプログラムとともに準備を進めていましたので、とても残念ですが、危機回避を最優先させまして今回の決定に至りました。

チケットを買ってくださっていた方々からの残念な声を聞くと、本当に胸がしくしくしますが、事態が落ち着いたら再度コンサートを開催させていただきますので、その時はまた、皆様どうぞよろしくお願い致します。

一刻も早い、事態の収束を祈ります。。

皆様もくれぐれもお気をつけてお過ごし下さいませ。

アルコバレーノ

恐ろしい巨人の星ピアノレッスン

友人の話です。

音大受験のために準備していたショパンのエチュード。

ある日のレッスンで。。

友人「先生、腕が疲れて最後までいきつけません」

先生「そうか。。エチュードは気合だ!!」

友人「そっか。。気合いがたりなかったのか。。

   よぉーーーーーーし!!!気合いだーー!!! 」

と、エチュードの前は意気込んでがんばっていたらしいです。。

乳酸のたまった腕の疲労と痛みと戦いながら最後までがんばって弾ききる。。

      筋トレピアノ?!

これも10年以上前の昔のことです・・

筋トレピアノでは指先の繊細な感覚も失われてしまいますね😭

このような恐ろしいレッスンは、もうこの世から消えていて欲しいですが。。今はどうなっているのでしょう。

因みに、その友人は今では良い奏法を身に付けて、楽々にピアノを弾いています。

手首の痛みになる具体的な原因

腱鞘炎にまでなってしまう前に、手の違和感、疲れ、痛みが現れます。
その時点で、原因を認識し、回避できると良いですね。

考えられる原因の例を上げてみたいと思います。

①鍵盤の押し込み過ぎ
②下方向にばかり弾いている
③拍にのれていない
④指の形が出来ていない
⑤手の大きさで対応できない曲を弾いている

以上5つです。

では1つずつ、細かく見ていきます。

鍵盤の押し込みすぎ

鍵盤は50g、深さ1cmの鍵盤。
重さ50gとは、1円玉50枚分です。そのくらいの重さで、鍵盤はすぐ底についてします。とても軽々ですね。
しかし、あたかも1kgもあるかのように、鍵盤の底についてもなお、もの凄い力で鍵盤を押し続けてしまう、ということがあるので、痛みや疲れを感じたら、一度客観的に自分が無駄に鍵盤を押し込んでいないか観察してみてください。

下方向にばかり弾いている

全ての音を下方向に弾いていると、非音楽的な上に手首に負担がかかります。
拍子というのは常に一定方向ではなく、例えば3拍子の場合、1拍目は強拍で下方向、2拍目3拍目は弱拍の上方向。

また、フレーズを感じて弾くと、毎回の音を下方向には弾く、ということににはならないですよね。その流れに逆らって、すべての方向を同じにすると、やはり身体に負担がかかってきてしまいます。

拍にのれていない

②でもふれましたが、拍というのは平面的でなく、一定方向でもなく、立体的です。つまり、生きています。
それを無視して機械のように練習してしまうと、どこかしらの手の箇所に自然でない力が加わり、音も固くなるし、故障が出てきてしまいます。

また、拍にのれていないということは、練習するときの集中する点というのが少しずれてしまっているケースが多いので、その点でも注意です。つまり、指が正しく動くように、に囚われてしまっているかもしれません。

指の形ができていない

指の第一関節が反り返っていたり、親指の付け根がへこんだまま弾いてしまっていると、バランスがとれないので、本来は力が抜けてるべき部分に力を入れて、それをカバーしようとします。
そうすると、その頑張ってくれてる部分に疲労がたまり、やがて痛みへと。。続いてしまいます。

本来の手の大きさでは対応できない曲を弾いている

このケースは子供に多いですが、そもそもの手の大きさ、可動域を超えた曲選びをしてしまうと、やはり問題が生じます。
コンクールなどで、どうしても弾くという決断をするのであれば、ぶっ通して練習しないこと、ストレッチなどで柔軟性を高める、指使いの工夫、奏法の細かな見直しなどをやっていくのがいいと思います。
ただ、将来のことを考えたら、痛みや違和感を感じた場合、いったん立ち止まって休む、ということが大事だと思います。
がむしゃらに、は一番よくないです。

腱鞘炎~脱力について考えたみた~

腱鞘炎の解決方法の記事で、“脱力”と”頭の使い方”が、鍵だと書きましたが、今回は、力を抜く、ことにフォーカスしたいと思います。

重さ50g、深さ1cmの鍵盤に対して、無駄にガチガチに力を入れて複雑な動きを毎日毎日していたら、それは身体が故障してしまいます。

だから、もちろん、無駄な力を入れない、いわゆる脱力は必要です。

ただ、完全なふにゃふにゃだったら、何も出来ないですよね。だって、座って腕を上げて、指をコントロールしないといけないですもの。

そこで、提案したい言葉が、”バランス“です。

ここで、普通に、真っ直ぐ立った状態を例に出したいと思います。

寝転んだ状態と比べて立ってる時って、ガチガチに力を入れてますか?

入れてないですよね。

それでも何故立った状態をキープできるのか?

立つだけでなく、どうしてがんばらなくても真っ直ぐに歩けるのか。。

それは

バランス

がとれてることによって、出来ているのです。

頭の先から、首を通って腰、足の先まで、骨が身体の真ん中に通っていて、バランスを保っているんですよね。

だから、たとえば、足首を本来のバランスから外れた角度や向きにしたら、立てないか、身体のどこかにギュッと負荷がかかり、それを続けていたら、その箇所は炎症を起こすかもしれません。

ピアノの場合も同様に考えることができ、

座った状態で足、腰から背中、肩やうで手首、指先に至るまでバランスがとれてないと、その本来のバランスから外れたものを補うために負荷をおっている場所が、だんだんと痛みに変わり、炎症を起こし、ひどくなれば腱鞘炎へと発展してしまいます。

そして、その本来のバランスというのは、身体が知っているので、先ずは無駄な力というものを認識して、それを取り除き、本来のバランス、を取り戻していく必要があります。

そして、そのバランスは、自分の中にある音楽的感覚とともに見つけ出すことが大切です。

腱鞘炎を治すために試したこと

こんにちは、コンムジカ野田です。
数年間悩まされてきた腱鞘炎。
ある時、この問題に向き合おうと決めてから、試したことと感想(すみません、結構ネガティブ)を書いてみたいと思います。

①ピアニストの動画を見まくって弾き方の研究、マネ
②奏法に関する本を読む
③アレクサンダーテクニックの講座に参加
④手の痛みについて記事を書いていた先生のレッスンを受ける
⑤指の強化に特化した先生のレッスンを受講
⑥分析能力を上げる

ピアニストの動画を見まくって弾き方の研究、マネ

まず、弾き方が悪いのでは、と考えて、たくさんのピアニストの動画を見て弾き方を観察したりマネしたり、イスの高さを変えたりしました。

参考になった面もありましたが、意識が表面の見た目、フォームだけにいくようになり、結果的に状況が悪化。
弾き方は、頭や身体の中で起こっていることの表れであり、弾き方がそうだから素晴らしくピアノが弾けてる訳ではないので、それを踏まえて参考にした方が良いです。

奏法に関する本や雑誌記事を読みあさる

偉大なロシア人のピアノ教師や、国内外のピアニストが書いた本には、奏法や教育について書かれていたりします。
また音楽雑誌では、手の故障や痛みの原因、腱鞘炎につい書かれてる記事もよくありました。ある時本棚の整理をしていたときに、ふと見かけた10年前の記事を見て、それを書かれた先生に突然連絡してレッスンをしてもらった事もあります。

根本原因の解決にはならなかったけど、後々、ピアノを弾くことへの理解ができてきたころに、仕入れた考えやアイディアが活きてきて、自分がレッスンをする立場になっても役立っています。

アレクサンダー・テクニックの講座に参加

②の雑誌を読んでいたときにアレクサンダーテクニックの存在を知りました。
身体や身体の使い方に関して、とても興味深く勉強させていただきました。
ただ、やはり身体の使い方だけにフォーカスしても根本的な解決にはならないかな、と思いました。

手の痛みについて記事を書いていた先生のレッスンを受ける

②で10年前の記事を偶然見つけてレッスンをお願いしましたが、力を抜いてタコのように。。汗 と言われて。。当時は参考には。。なりませんでした。。

その時は奏法よりもっと根深い問題を抱えていたのですね。。
今なら、先生が何をおっしゃりたかったのか分かります。

指の強化に特化した先生のレッスンを受講

紐つきの小さい重石袋を重さの段階を付けて作って、それを指につるして、指の独立や強化を目指したり、指を広げるアイテムを使ってみたり。

これは、役に立ったのか立たなかったのか、よく分かりませんが、数か月続けました。

腱鞘炎の直接解決にはつながらなかったです。

分析能力を上げる

元々、腱鞘炎の解決のために、とは考えてませんでしたが、本を読みあさったり、ピアニストやトップアーティスの考え方や情報に触れてると、彼らの音楽や作品に対する知識の深さにも触れるようになり、これは、もっと勉強しないと。。と焦り、先生についてやり直しました。

結果的にこれが、腱鞘炎解決の大きな要因になった訳です。

分析すると、必然的に頭その作品について考える時間が増えますし、ガチガチに力を入れて弾いていたものを完全に脱力したときに、どうピアノを弾けばいいのか、どこに集中して練習していけばいいのかの道しるべにもなりました。
そして、指は、頭にあるそれをコントロールして再現するもの、ということが実感として分かってきます。

さいごに

色々な分野の一流の人達がインタビューで語っていた印象的な言葉を記します。
その時の私にとっては衝撃的で、一生胸にあるものです。

ダニエルバレンボイムがインタビューで話してたのは

「ピアノを弾くというのは、頭、心、お腹が大事で指は20パーセントくらいの役割だ」

スーパー外科医

「手術は指先でなく、頭でやるんです」

一流バレリーナ

「脳が身体、指先まで全ての指令を出すのです」

ピアノ弾きの腱鞘炎の原因と解決方法

こんにちは、コンムジカ野田です。

今回は、ピアノ弾きの腱鞘炎についてお話ししていきたいと思います。(※あくまでも私の場合です)

私の場合、ショパンのエチュードを始めた頃から手首が痛くなることが多くなり、それから高校~音大卒業して数年間、腱鞘炎の問題を抱えていました。

場所は両手とも、人差し指と親指を身体側にたどっていった、手首より2cm程上の方に炎症が起き、酷い時はぷっくりとふくれあがり、痛み止めの注射を打って試験などの本番に臨んだこともありました。

今では、数時間弾いてもエチュードを練習していても何も問題は起きません。

それでは、腱鞘炎の原因と解決法についてまとめたいと思います。

原因は大きく分けて2つ。

腱鞘炎の原因

1、力の入れ過ぎ
2、間違った頭の使い方

1、力の入れ過ぎ

単純に、不要な力とともに無駄に鍵盤を押しこんでいました。
ピアノの鍵盤の重さは約50g、鍵盤の底に到達するのに約1cm。
普通に考えれば、容易に音が出ることは分かりますが、ただの根性論でピアノに向かっていた私は力みまくって弾いていました。
ピアノの音量は、力ではなく鍵盤を押す速度で変えるもので、いくら筋肉を固めて鍵盤をぶっ叩いたところで、良いフォルテは出ません。

既に力んで弾く弾き方が当たり前になっている状況だと、意識しないと力んでいることに気が付かつかないことが多いです。

早いパッセージ、複雑なパッセージを弾く時は、呼吸、拍、音楽的な流れとともにゆっくりから練習していけば負担がかからないですが、指だけの問題としてとらえてしまうと、どんどんみるみる手首や腕に力みが生じてしまいます。
ただ指がそこに行くことだけを考えて練習してしまうと、身体が悲鳴をあげ、腱鞘炎を発症してしまう原因になります。

あとは、小さい音を弾くときも、認識がずれていると、手首や腕でコントロールしようとし力が生じてしまいます。

2、間違った頭の使い方

これは、1ともつながってきますが、ピアノを弾くということは、音楽を表現することです。指は、目的の最終地点にあるのではなくて、頭の中にある音楽を再現するためにコントロールするものです。

当時の私はこの1番重要なことを分かっていませんでした。
音楽には、呼吸があり、拍があり、想いがあり、流れがあります。
それらを無視して鍵盤をたたくことにばかり意識が向き、音を間違えないように弾くことしか考えてなかった私は、、どんどん身体が壊れていきました。

腱鞘炎の解決方法

1、とにかく脱力
2、ピアノを弾くことに対する概念を変える

1、とにかく脱力

そう、とにかく脱力。力を抜く。
今まで力を入れまくって弾いてたものを全くなくすのは難しいし、その上で本番を迎えるのは恐怖以外の何ものでもないけれど乗り越えるのみ。

脱力に取り組み始めて2か月程、ピアノを弾けなくなりました。どう弾けばいいのか分からなくなってしまったのです。1曲を選んで、力を抜いてひたすら1音を2回ずつ押す、というのを繰り返して練習しました。そうすることによって、実は軽い鍵盤の感覚や、失われた自分のバランス感覚を取り戻していきました。

2、ピアノを弾くことへの概念を変える

一言で言うと、“弾く”から“コントロールする”に頭の中を切り替える。
楽譜に記された音符や記号たちを正確に弾くことに重きを置かないで、常に音楽の呼吸や流れ、拍や音色を考え、目指す音楽に向かって練習をする。
そうすると手やフォームがその人にあった形に自然となってきます。

そのために、ピアノから離れて楽譜を読む時間を持つことがとても大切です。

そして、ピアノに向かったら耳に意識を集中して、考えて練習します。
勿論テクニカル的に難しいところは、指が上手く動くように技術的練習をしますが、その時にも、拍の感じ方や欲しい音色が頭にある上で練習します。

まとめ

原因や解決方法というのは、いくつもの要素が絡まっていて、一つずつひも解いていくような作業です。脱力が腱鞘炎の解決となりますが、脱力という事実だけに目を置くのではなく、何故脱力が必要なのか、脱力してどのようにピアノを弾くのか。ピアノを練習するのは何のため、どこを目指しているのかが分かっていないと、迷宮入りしてしまったり、やはり身体に故障が生じる可能性がでてきます。








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