感情が抑えられない子のレッスン

私のレッスンに来てくれている生徒さん、いろーんな子がいます。

個性爆発!笑

その中で、レッスン中、何かできないことや上手くいかないことがあると、ぎゃーっとなってその後もどうにも感情が抑制できず、落ち着いて座っているのも難しい状態になってしまう子もいます。

また、ピアノをぶっ叩いて八つ当たりして、こちらが何を言っても耳に入らず叩き続け、クッションを投げてしまったりします。

いずれも小学校低学年でお母さんが、すみません。。と謝ってくれますが、なかなか時間が経つのを待つしかないかなと思います。

もちろん、感情のコントロールや、間違っても大丈夫ということ、最初から完璧ということはない、ということなどは冷静に伝えます。ただ、そのように話しても感情の波を落ち着かせることは出来ません。それはそうですよね、感情なんて湧き上がってくるものなので、それを押さえつけるなんて大人でも難しいことをまだ小さい子供たちが出来ることはなかなか出来ないことだと思います。

レッスンは正直大変ですが、出来なくてイライラするというのは、裏を返せば’出来なくて悔しい!’という気持ちの表れであり、その気持ちがあるからこそ練習の原動力になり、上達の起爆剤になってくれたらなと、生徒ちゃんたちの感情の波が荒ぶってるときは願いながら見守っています。

年齢が上がっていくうちにみんな落ち着いてくるでしょうし、レッスン中に出来なくて泣き叫ぶ、ピアノに八つ当たりするということもなくなってくるでしょう(願)。

解決策は根気強く語りかけること、そして何より時間。


ピアノの上達方法:ピアノに向かって弾くことだけじゃない!

ピアノ上達に最も大事なのが、レッスン以外の時間をどのように過ごすか。です。

ピアノに向かって指を動かして弾く練習ももちろん大事ですが、今回はそれ意外でピアノの上達につなげる方法、何が大事か、というのをお話ししようと思います。

内容に関しては、ピアノ初級と中級以上ではやはり違ってくるので分けて考えます。

まず初級

音読みをスタートして、ゆっくり弾くことから始めることになりますが、楽譜にはたくさんの情報があります。音を読むこと意外に拍子、リズムの理解と指を正しく動かして弾く、など同時にたくさんのことをやることになるので結構大変です。なので、ますはそれぞれのカテゴリーで分けて練習するのが良いと思います。また、初級で曲がとても短い、または片手で弾く曲に取り組んでいても’音楽をする’ということには変わりはないので、想像力を豊かにするためにやったら良いかなということもお伝えします。

・ピアノから離れて楽譜に向き合って音符を読む
・ワークブックを使って音符を書く、読む
・リズムの本を使ってリズム打ちの練習(手拍子、お膝、足、声を使って)
・歌う
・ソルフェージュ
・絵本、本を読む
・お絵描きや塗り絵をする
・色々な楽器の曲を聞く
・たくさんお出かけする
・演奏会に足を運ぶ
・人前で弾く

中級以上

このレベルになると、練習というのは、音楽は正しく楽譜通りに弾くことだけでなく、何を表現したいのか、自分がどのようにこの曲を感じ取るのかを試行錯誤していく時間だということを心に留めて時間を使うのが大事です。
楽譜には表情記号などは書いてますが、例えば作曲家がここはこういう気持ちで書きました、ここはこういう音色で弾いてください、などは残してくれていません。なので、あらゆる資料や楽譜の情報から想像する必要があります。そしてその作業の中に本当に音楽をやる楽しみというのがあるように思います。

勉強する

・音楽史を勉強する
・楽譜分析
・作曲家のバイオグラフィーチェック
・作曲家の性格を知る
・影響を受けた作曲家を知る
・和声から考える
・調性の特性を知る
・現存して可能であれば、作曲家オリジナル手書き楽譜を見る
・同じその曲と同じ時期に作曲された曲をピアノに限らず聴く
・同時代の作曲家の曲を聴く
・曲が作られた時代の楽器をチェック
・歴史を知る
・ソルフェージュ
・演奏会に出掛ける
・人前で弾く

などなどが今考えて頭に浮かぶことです。まだまだあると思いますがまた思いついたら書き足します。

初級、中級以上でいくつか被っていますが、どのレベルであっても’良い
音楽をする’ためにピアノを弾く、ということに変わりはないです。
楽譜通り間違えず正しく弾くことも大事ですが、どこまで行っても音楽を心から楽しむ気持ちを忘れないで欲しいなと、過去、いつの間にかピアノが好きでなくなってしまっていた自分に向けても伝えたいと思います。

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