ピアノ弾き・鍵盤ガン見の弊害(大人編)

こんにちは♪

笹塚コンムジカピアノ教室の野田佳奈美です♪

今回の内容は。。。。

タイトルにあるように、

鍵盤をずっと目で追って弾いてしまうことの弊害を書いていきます。

ピアノを「目」で弾いていませんか?
——「場所」を追う地獄を抜けて、音が指を導く喜びへ

1. 鍵盤を「ガン見」して弾くことのリスク

大人になってからピアノを始められた方によく見られるのが、楽譜があってもなくても鍵盤を見て、視覚的な位置関係を記憶して弾くスタイルです。

この「位置情報」に頼り切った演奏には、上達を阻む大きな壁があります。

• 「自分の音」が聴こえていない:
意識が場所探しに向きすぎると、音色や響きを聴く余裕がなくなり、演奏が「物理的な作業」になります。
言ってしまうと、ゲームをやっている感覚に近いかもしれません。

• 本番の環境変化に弱い:
視覚に頼っていると、会場の照明やピアノの角度が少し違うだけで距離感が狂い、途端に崩れてしまうリスクがあります。


2. 私の実体験:視覚で弾いていた「地獄」の日々

実は、私自身もかつては「鍵盤ガン見派」の一人でした。

当時の先生はやたらと怖く、とにかく「間違えてはいけない」というプレッシャーの中にいました。
その結果、私はミスを防ぐためにずっと鍵盤を凝視して弾くようになっていたのです。

それに、自然と頭を上げて弾いてしまったら、頭をあげないように(😨)と言われて、余計に鍵盤凝視に拍車がかかっていたように思います。(←昭和時代とその先生の弊害💧)

音を聴く余裕など全くなく、筋肉を動かして「場所」を正確に押して、先生に言われた強弱やフレーズ感などを全て頭に記憶して間違いなく弾く、というスタンスでした。

表現を楽しむ隙間もありません。

もちろん、全部正確に弾ければそれなりの達成感はありますが、楽譜通りに弾くことだけを考えていたあの頃はピアノが楽しくなかった。

やらなきゃいけない環境だったからとにかく義務と恐怖感で練習していました。

間違えないように。。。ミスしないように。。。

大きな本番の後、寝る前にラフマニノフのピアノ協奏曲第2番のCDを聴いていて、その圧倒的音楽力と溢れ出るエネルギーをとてつもなく感じて、自分は何やってるんだろうと泣いたこともありました。

だからこそ、私の生徒さんには、あの時の私のような「苦しいピアノ」を味わってほしくないです。

音楽の本質を見失わないように。。。


3. 子供はなぜ「見なくても」弾けるのか:言語習得との共通点

一方で、子供たちを見ていると、鍵盤を凝視して位置を必死に覚えるという光景はほとんどありません。
これは言語の習得プロセスに似ています。

子供が文法を意識せずに「音」として言葉を丸ごと飲み込むように、ピアノにおいても「視覚的な情報(文法)」ではなく、「身体の反応(母国語)」として習得している側面が非常に強いのでは無いでしょうか。

周りの音を聴き、真似をし、身体感覚として言葉を馴染ませていきます。
ピアノにおいても、彼らはこれと同じプロセスを辿っているように体感として感じます。


• 「翻訳」作業がいらない
大人が「楽譜を見る→鍵盤の場所を探す」というステップを踏むのを「翻訳」とするなら、子供は最初から「母国語」を話すように弾きます。

鳴らしたい音が頭に浮かんだ瞬間、指が勝手にその場所へ吸い寄せられる。
この無意識に身体が勝手に反応してくれる感覚がオートメーションの正体です。

ある小学生の生徒さんにこの事を話したら、

指が勝手に動くようになるやつ?

と言っていました。子供達も無意識に体感しているようです♪


• 指先が「目」の役割をしている
暗闇でも自分の鼻を迷わず触れるのと同じで、いちいち目で距離を測る必要がありません。
指先が鍵盤に触れた瞬間に「いま、どの音の上にいるか」を肌でキャッチしています。
この手ざわりだけで居場所がわかる感覚が、視覚に頼らずとも自由に指を動かせる正体です。


4. 大人からでも「耳で弾く」身体は作れる

大人は「まだ指が場所を覚えていない」不安から、つい目で制御しようとします。
でも大丈夫です。
少しずつ、「目ではなく、手の感覚と耳」を頼りにする習慣を作っていくと良いです。

• ごく簡単な曲から「ブラインド」で弾く
「すぐ弾けるレベル」の曲を選び、手元を見ずに弾いてみます。
余裕がある曲なら、指先の感触や「次に鳴る音」に集中できるため、視覚から解放される感覚を掴みやすくなります。

• 色んな調の「音階」を響きとともに弾く
単なる指の練習ではなく、その調ならではの「音色や響き」を深く聴きながら、手元を見ずに弾いてみます。
指先で黒鍵の感触を確かめつつ、耳に届く響きをガイドにして指を運ぶことで、音と手がダイレクトに繋がっていきます。

• 「指の開き具合」で距離を覚える

「ドの場所」を一点一点目で探すのではなく、「3度上がる時の指の開き」などを手の形として定着させます。
一度形を覚えてしまえば、視覚に頼らなくても指が迷わなくなります。

バーナム レッスンブック1
https://books.rakuten.co.jp/rb/12080636/?s-id=top_normal_browsehist&xuseflg_ichiba01=16183966

などを使うと3度、6度、オクターヴ、2オクターヴなどの距離感を掴む課題があります。
その他、1度、属7などの和音を掴む課題もあるので有効活用できるかと思います♪

• 歌いながら弾く
視覚でなく、耳の方に意識を向けるために歌って弾くのも良いです。
目で場所を追わずに頭の中の音を声に出して、弾いた音を聞きながら弾く練習も効果的です♪

皆さま、素敵なピアノライフを♪

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