今年も最後

今年も残すところあと数時間となりました。2021年もあと少し。。
皆様にとって2021年はどんな年だったでしょうか?
まさかコロナがここまで本当に長引くんだ、、という思いとともに、目の前のことを一生懸命、小さな決断を繰り返すうちにあっという間にここまで来ました。

今年はたくさんの新しい生徒さんたちとの出会いがあり、昨年は開催出来なかったピアノの発表会も感染症対策に対策を重ねた上で無事に開催でき、コンクール参加もでき、レッスンも対面で行うことができました。昨年は出来なかったことを形を工夫しながらも出来たことは本当にありがたく喜びでした。

反面、

コロナの弊害で、引き続き、海外にいる友人、知人とは長いこと会えないまま、あとは家族の間でも哀しいことが起こったりと、この状況を恨めしく思ったことも確かです。

でも何があっても事実を受け止めて、歩みを止めず前に進むしかないなということを胸に年越しをしたいと思います。

限られた人生の時間を噛み締めながらまた来年度を宝物の時間にしていきたいと思います。そして音楽とともに生きていくことがなんと幸せなことか。

みんながどれだけ成長していくのがとっても楽しみです!!

ブログを訪れて読んでくださった皆様、本当にありがとうございます!!

どうか素敵な年越しをお迎えくださいませ!

コンムジカピアノ教室・ピアノ講師
野田佳奈美

ピアニストの呼吸について:ピアノは無呼吸でも弾ける?

無呼吸でピアノを弾いている子供たちが多いので🥺そのことについて書きたいと思います。

そもそもピアノという楽器は、息を吸わなくても指を動かすだけで弾けるし、曲を形にして弾けてしまうものです。もちろん、その弊害は伴いますが😥

フルートやクラリネットなどの木管楽器、トランペットなどの金管楽器、また身体が楽器となる歌はそうはいきません。音を出す前に息を吸い込み、息を吐いて音を出す、そしてまたタイミングを見計らって息を吸い込んで、音を出すために息を吐く。これの繰り返しです。直接的に音を出す手段が呼吸となります。一方ピアノは息を吹けば音が出るのではなく、指を動かして鍵盤を押していくことが音を出す方法ですよね。

息を使って音を出す楽器は、まず、音を出すことから習い始めますが、ピアノでは音を出すことだけで言ったら赤ちゃん👶でもワンチャン🐶でも出来ます。

そのため、ピアノを習い始めてから呼吸を意識して弾くということが抜けてしまっていることが多いです。

それでも演奏は成り立つことは成り立っています。

では、なぜここでリトルピアニスト達の呼吸について提議したいかというと。。

呼吸ができていないと、音楽的に弾けないから。わかり易く言うと、

“上手に弾けないから”

です。

上手い演奏は、呼吸、身体と指が一体となっています。

逆を言えば、音楽的に弾けてる時は自然と呼吸してます。

例えば、レッスンでよく起こることですが、無呼吸で身体にどこか余計な力が入ったまま弾いていた子に、こちらが音楽の流れを作って腕を補助して弾くようにすると、呼吸をしだします。そして身体から余計な力みはなくなり、音楽が流れ出します。その子は自分がさっきと違って呼吸しているということに意識はいっていないかもしれません。なぜなら無意識下に自然と行っていることだからです。

ただ、

弾いている時に呼吸していないからと、呼吸だけをするように指示してもピアノの場合うまくいきません。不自然な間が空いてしまうか、指に力が乗らなかったり、力んでしまったりします。

順番としては、呼吸が先にあるのではなく、拍子や音楽の流れに乗って、上手く身体が使えているということが1番重要であって、呼吸そのものを目的にしてはなかなか上手くいきません。

ただ、呼吸に注目することから、自らの身体の力みや音楽の流れに乗っていないなどの発見は大人であればできると思います。子供の場合はやはり指導者が、複合的にみて、指導していくのが大切だと思います。

✨Merry X’mas🎄✨

メリークリスマス🎄もあと少し。


毎年イルミネーションは楽しみにしてクリスマス期間を過ごします。
六本木ヒルズは、ブルーのイルミネーションが素敵なのとクリスマスマーケット🇩🇪が楽しみで、レッスン帰りやプライベートで今年は何回か訪れました✨

多くの人が撮影してるので、それに乗っかってパチリ笑

クリスマスマーケットで、ドイツビール🍺やホットワイン🍷やソーセージ、あとはブレッツェルなんかも味わいたかったですが、いつ行っても長蛇の列で、、並ぶ気にはならず、食べてる人を羨ましそうに眺めてました笑

その代わり、ガラス細工の可愛い小物のピアノや天使を購入してレッスン室に置いてます💖お気に入りです💖来年もまた購入するでしょう✨

クリスマスにレッスンだった生徒は、サンタさんから貰ったプレゼントを持ってレッスンに来て見せてくれました😻

この時期は街もキラキラ、子供たちもワクワクの期間ですが、これが終わったら年末に向けて一気に時が駆け抜けていきますね。いつも寂しい気持ちにもなりますが、しっかりと気持ちを持ちつつ、今年の整理もしつつしっかりと2021年を終えたいと思います。

今年後半はたくさんの新しい生徒さんともレッスンをスタートさせることができました♪がんばり屋さんばっかりです✨いつも厳しいレッスンにもついてきてくれてるみんなが、楽しいクリスマスを過ごせていますように♪

🎄メリークリスマス🎄✨

子供のコンクール参加について思うこと

昨年から生徒さんがピアノコンクールに参加しています。今年もあと1つ予選があり、来年も3〜4人参加予定です。そこでコンクールの良し悪しについて書いてみようと思います。

人前で演奏するという点では、発表会もコンクールも一緒ですが、明らかに雰囲気や緊張度合いが異なります。そして演奏が評価されて人と比べられて結果が出る、ということが違いますね。(因みに私個人はどこで弾こうが常に同じ位緊張します。。w)
発表会も舞台袖ではみんな笑顔も少なくなり、緊張モードに突入しますが、会場に着いた頃は割と、お祭りのような楽しみなイベントの前のワクワクドキドキという感じです。一方、コンクールはというと、ドキドキドキドキ、、dokidokidokidokidokidoki…..😅会場に笑顔は少なく、ピリっとした雰囲気です。
また演奏の評価において、発表会では自分の中で上手く弾けた!となったら、そのまま気持ちよくその回を終えることができ、次のレッスンにも気持ちよく向かうことができます。かたや、コンクール。。自分史上、一番上手く弾けた!よく弾けた!と思っても、無常にも審査に落ちたり、賞が取れない、ということが当たり前に起きるため、自分の中でどんなに上手く弾けたと思っても、気持ちがどん底に落とされたりもするわけです。

それでもコンクールに挑戦する子とは。。

①負けず嫌い
②闘争心が強い
③何にでも1番を目指す
④純粋にピアノが好きでたまらない
⑤目立つことが好き
⑥人前で弾くのが好き

これらのうち一つ、またはいくつか持ってる子達が、何があってもまた次もコンクール受ける、という選択をしているように思います。もちろん、そのコンクールを受けられくらいのレベルまでは到達していることが前提です。

挑戦するということは、必ず結果というものがついてくるわけで、どのような結果が出るかということは誰にも分かりません。そして結果の前にちゃんと上手く舞台で弾ける保証なんてないのが本番です。

やってみなければ分からない。だから緊張するわけですが、、

ただその緊張を乗り越えて、またはその緊張を味方につけて良い演奏が出来た上に結果がついてきた時には、かなりの自信がつきます。この“自信”というのが演奏していく上でも生きていく上でもとっても大事で、ピアノで自信を持っていると、例えば学校生活や対人関係においても良い影響があるようにみていて思います。

その反面、もしコンクールで良い結果が出なかったら。。逆に自信喪失につながるでしょうか?残念ながらその可能性はあると思います。その度合いがどれくらいなのかは、人それぞれなのですが、結果が出なかった場合、周りの大人がサポートをいかに上手くできるか、というのが大事になってきます。ただ、その状況からまた立ち上がるということは、本当の意味では本人にしかできません。辛いことかもしれませんが、そうやって乗り越えられたことは、その子の強さに繋がって行きます。ダイヤモンドが細かい傷をつけつつ光輝いていくように、あえて厳しい環境に身を置いて挑戦していくということはその子の可能性を広げ実力を上げてくれます。
または、悔しい!という思いからスイッチが入って練習量が増えたり、より真剣にピアノに向かうようになる場合もあります。

コンクールを受けるか受けないか、、その選択は生徒本人、親御さん、講師でよく話しあって決めるべきですが、子供本人が受けたい意思を示した場合、先ずは失敗を恐れずに挑戦してみる!私はこのスタンスでやっています。一度決めたら全力で一緒に挑戦して行きたいと思っています。


厳しいピアノレッスン?優しいピアノレッスン?

基本的に私はレッスンでは優しい方。。だと思います。生徒にそう言われますが、、先生怖い。。と面と向かっては言えないですよね笑
ただ、どんなに言うことを聞かなくても、どんなに暴れてもやる気が持続していれば見捨てません笑

私が幼少期から受けてきたレッスンは、恐怖に支配されていて(手をあげられたこともあったし。。w)、あんな思いを自分の生徒にはさせたくない思いで楽しく身に付くレッスンというものを心がけています。

ただ最近、とある出来事をきっかけに、引き締めるとこは引き締めた方が子供のためになるということを改めて思い直しています。

そのとある出来事というのが。。

私が週1で教えに行っている音楽教室があるのですが、もうすぐ発表会というのもあり、やはりいつもよりきっちり、そして本番に向かって仕上げていくため、より一歩踏み込んで、音楽的な表現や技術面に置いてレベルが高いものを教え込んでいくことから、なかなか私からオッケーが出ず、または要求していることが出来ず、悔しい思いから涙目になったりレッスン後泣いてしまった子もいました。その時は私も要求しすぎたかな、と反省するのですが、その次の週にはその悔しさから相当練習したようで、見違えるほど上達して、こちらが想像していた以上の演奏を聴かせてくれたときにはこちらが感動で涙目になってしまったほどでした。

子供にとっては、いつも優しくて、練習しないでレッスンに来ても許してくれる先生がストレスがかからなくて良いと思うかもしれませんが、本当に子供の成長を望むのであれば、厳しさ、というのは必要なことですね。出来ないなら出来ないでいいよ、と流して、そんなにがんばらなくても出来る範囲でレッスンを進めていくことも出来ますが、もう一歩実力を引き上げようとすると、やはりどこかで“なかなか出来ない”“悔しい”といった感情を抱くことが必要であり、そしてそれが上にあがろうとするときのエネルギー源となります。

もちろん、その厳しさ、というのは愛があるものでなければなりません。理不尽な厳しさは子供の心、いや子供大人と年齢関係なく人の成長の種を潰します。そんなに悲しいことはありませんよね。

優しい、厳しいといったことは人によって感じ方も違いますし、何かバロメーターがあるわけでもないので、なかなかその匙加減が難しいと思いますし、先生たちだって間違えてしまうこともあると思います。人間ですから。だけどそこで逃げるのではなく、双方の信頼関係のもと、生徒さん、親御さん、講師でそれぞれが試行錯誤しあいながら前に進んでいくことが大事なことなのかなと思います。

愛のある厳しさを持った優しい先生。。。先生自身も成長を続けて器が大きくならないといけないですね!

ピアノ発表会が終わって思うこと

先日、週1回お伺いしてレッスンをしているアフタースクールの「ピアノ、ヴァイオリン発表会」がありました。
コロナのため、各曜日ごと、1時間で区切っての発表。限られた時間の中、盛り沢山のプログラムを組み、ピアノを始めたばかりの4歳の男の子の発表に始まり、それぞれのソロはもちろんのこと、講師との連弾、生徒どうしの連弾、最後の締めに講師演奏といった内容で進めました。

今時の子供達はみんなとっっっても忙しく、小さい頃から塾に通い、アフタースクール内ではピアノの他にも英会話、そろばん、フラッシュ暗算、ダンス、柔道、その他プロジェクトを抱えています。なんとかしてピアノの練習の時間を確保。発表会が近くなりこちらの熱も自然と上がるにつれて、子供達の真剣度も増していきました。そんな努力の結果、レッスンよりもみんな上手に演奏することができ、保護者の皆さんやアフタースクールの先生たちからも大好評を得て、何人かの子供達の演奏を聞いて感動しました、と言ったお言葉もいただきました。

無事に演奏した後のみんなの達成感や安心した顔、舞台は緊張したけど楽しかった!といった感想を聞いて、嬉しさとともに大きく安堵しました。

発表会は、ほんの数分を弾くために相当な努力も必要になるし、緊張もするし、レッスンも厳しくなるし。。大変だけど、、やる価値があるものだと思います。

「100回の練習より1回の本番」という言葉があるように、ピアノの上達のためにも1回のその本番がどれだけ大きな影響があるか、というのが分かると思います。自分の身体の1部のようになるまで1曲を弾きこむこと、本番に向かって真剣に練習を重ね、本番の舞台という緊張感の中で力を出す、ということは、普通にしていたら引き出されない力を引っ張りだすことが出来るのではと思います。

また、このような緊張状態というのは、日常ではなかなか遭遇しません。緊張はしようと思って出来るものでもないので、やはりそのような環境に身を置く、ということはとても重要だと思います。これからの人生の中で、正念場は訪れます。緊張状態であっても結果を出さなければいけない事態には必ずやってきます。メンタル、気持ちを鍛えるという意味でも、小さいころからその状態に晒されるということは将来的に見てもとても貴重な経験となることでしょう。

ピアノの上達は、自己の成長と比例していると思います。
発表会という舞台を経験することで、ピアノの状態だけでなく、自分自身そのものが一回り大きく成長していること思います。

講師演奏リハーサル。講師演奏も緊張します。。。
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