ショパンコンクール反田さん小林さんおめでとうございます!

ショパンコンクール終わりましたね!!

反田恭平さん2位、小林愛実さん第4位!!

おめでとうございます!!

第1セッションからドキドキワクワクと感動の時間を過ごさせてもらいました。
回を追うごとにどんどんとレベルアップしていく様子を見て、これはコンクール開催以来の日本人初の優勝となるんじゃないかと思っていました。
惜しくも1位とならなかった理由について考えてみたのですが、一言でいうと少しやりすぎちゃったのかな、、です。特に愛実さんは意思も思いもものすごく強く、演奏にも物凄い熱量と迫力があるのですが、ショパン自身は多分そうは弾かないのかな、、と。あの几帳面で繊細なショパンさん。。

1位となったブルース リューさんの演奏を改めて聴いてみましたが、芯がある音で度肝を抜く上手さで流石だなと思いました。正統派と言いますか、とても真面目な方という印象を受けました。

でも演奏会に足を運びたい、もっとその人が奏でる音楽を聴きたい!と思わせてくれるのは、反田さんや愛実さん、同じく第2位となったガジェヴさんとかなんですよね。あくまでも私の場合は、ですが。

なんですかね、、音や表現の魅力、その人が持つ個性やカリスマ性でしょうか。。そして何より心にグッとくるか。

演奏活動をしてファンを得ることと、コンクールで賞を貰うこと、はやはり見方が違ってきますよね。

コンクールも、途中から豪華な演奏会を聴き続けてる気持ちになって聴いていました。本当に贅沢な時間を過ごさせていただきました。時差のおかげで寝不足になる日も何日かありましたが、応援してる人の時間には目が覚めちゃうんですよね笑

コンクール期間中、出番直前の様子も映像になっていましたが、みなさん、ものすっっっごい緊張状態にあって、ピアニストとはなんと過酷な職業なんだ、、と心が締め付けられました。ショパンコンクールのような大きなコンクールに参加するようなピアニストたちはピアノを弾く意外にも背中にみんな色々なものを背負っていて半端ないプレッシャーにさらされながら練習し、舞台で弾き、結果を受け止めている。国を背負って挑むとはどんな感じなんでしょう。。逃げ出したくなる瞬間はあっても、でも、音楽への愛情がそれを上回るから立ち向かっていけるのかなと思います。

今回入賞しなかったピアニストの方達も含めて、本当に賞賛と感謝を伝えたいです。

ぜひコンサート会場で生で演奏を聴きたいです!チケット入手困難になりそうですが笑

ショパンコンクール、小林愛実さんの1st.roundについて思うこと

ショパンコンクール、第2ラウンドに入りましたね!ライブで演奏を聴ける時というのは仕事もあるし練習もあるので限られてしまいますが、、本当に本当にどのピアニストも素晴らしい才能に溢れていますね。。魅力的で引き込まれて思わず唸ったり、拍手をしてして聴いています。

さて題名にあるように、小林愛実さんの第1セッションについて。演奏前の彼女の行動を批判する意見をちらほらネット上で見かけましたので、それについて私の考えを書いてみたいと思います。

演奏前何を彼女はしていたかというと、演奏直前の舞台袖でスマホを見てお菓子を食べて水をガブガブ飲んでいました。その様子が映っていたのですね。

これだけ見ると、まぁ、、なんという態度なのでしょう。。怒

と思うかもしれません。ですが、ピアノを弾く身からすると、なるほど、という行動なのです。

スマホを見ていたのは、何か気持ちを整える言葉や先生や家族からのメッセージを読んでいたのかもしれません。お菓子などの糖分を取ったり、水を飲むということは、舞台にでる前の彼女のルーティーンなのかもしれません。何せ舞台に出る前は極限の緊張状態にあるわけで、ある種、人の目なんて気にする余裕もなく、最高の演奏をするために、集中力を高めるために、気持ちを落ち着かせるために自分ができることをやる。ということでしょう。ただそれだけ。

普通の人から見たら、なんて態度なんだ、なんて行動なんだ、と批判したくなるのも分かりますが、舞台、舞台前は本当に普通の状態ではないんですよね。。

彼女の顔を見れば、どれだけ真剣に演奏と向き合っているか、舞台にのぞんでいるか分かります。

さてこれから彼女の第2セッション。心から応援し、心から楽しみに演奏を聴きます!

音楽で食べていくのに音大は必要か?

お題の通り、将来的に音楽で食べていくのに音大を出ている必要はあるか、、との問いに対して、、答えは、、NO (T-T)です。※あくまでもピアノの場合です。

それも’場合によりけり’ですが。。

イラストポップ 学校のイラスト | 音楽No23ピアノの無料素材

その’場合’というのを見ていこうと思います。

ケース1

まず、演奏家になりたいのであれば、音大をでる必然性はない、です。
どこの音大を出ているか、より実力や人気がものをいうからです。その実力を証明するのには学校名よりもどのような演奏をするか。一般大学にいようが、フリーターだろうが、社会的な背景は何も関係なく、どんな音楽を奏でるのか、どれだけ多くの人に求められるのか、それが全てです。

自分の演奏を聴いてもらえる機会なんて今の時代いくらでもあって、コンクールに出たり、SNSに自分の演奏を載せたり、自分で演奏する機会を企画しても良いですね。そこで人を惹きつけるものを持っていれば、チャンスを掴めるかもしれません。

このような活動に音大にいってる行ってないは関係ないですよね。その場その場で成果を出してチャンスを掴んでいけば道は開けるでしょう。現に、T大やK大の医学部在学中から音楽家として名が知られている人もちらほらいます。

爆発的な才能がある人は、むしろ日本の音楽大学にはなかなか行かないですね。進学しても一般の授業は受けなくて済むような特別コースに籍を置いて活動するか、小さいうちから海外に行って音楽ネイティブの環境で世界でも通用するような音楽性を身につけていくものです。そこから上手く育っていくのは、環境や運によっても左右されますが、周りがほっとかないです。

後に、もし演奏活動をストップしたり、何かの理由で活動が出来なくなった場合でも、過去の経歴や人気や活動が世間に認知されていれば、いくらでも生徒さんが集まるし、音楽にまつわるお仕事でお声がかかるでしょう。(前もっての人間関係構築は重要ですが)

ケース2

演奏家になれるのは言うてもほんの一握り。演奏家として生きていくためには、ただピアノが上手いだけでは成り立ちません。人脈作り、自分を売り込んでいくタフさ、圧倒的な行動力、またSNSで売っていくなら、キャラや容姿、お喋りが上手いなどの要素が必要になってきます。
ピアノはとても上手いけれど、スターになるほどではない場合は、音大を出ているとメリットはかなりあると思います。音大を出たというバックグランドが得られれば、分かりやすく社会的信用を1ポイントくらい得られますし、人選の際の一つの大きな要素となります。例えば、音大や音高の先生になったり、一般の音楽教室ででも、やはり講師になる人はふるいにかけられるので、どこの大学を出ているかによって働く環境というのはかなり違ってきます。

また音楽大学で得られる友人や知り合いなどの人の繋がりもかなり大きく、私の場合ですが、留学に関する情報や、演奏会や生徒のコンサートの開催、伴奏や演奏会の企画、コンクールに関する情報まで、全て音大時代の友人や先生の繋がりで動いています。また母校から生徒さんを紹介されることもあります。

地球マークイラストのフリー素材|イラストイメージ

ケース3

海外に留学して学ぶ場合は向こうの音楽大学、音楽院に入って学ぶことになると思います。ビザの関係もありますし、練習環境などを考えればそこに籍を置いて動いていくということになるでしょう。ここで音楽仲間と出会って室内楽を組んだり、コンチェルトを学んだり、オペラなどの自分の専門分野以外のことも学ぶ機会があります。また、ここで将来につながる人間関係も築くチャンスがあります。

まとめ

今回は三つのケースをお話ししましたが、どのような選択をするのが正しいのかなんて誰にも分かりません。その環境を上手く使いこなせれば、どの道に進んでも正解です。音大に行っても行かなくても音楽と生きていくことは出来るし、チャンスを作っていくことはできます。ただ選択によっては生き方が変わってきますね。

人生どのように生きていきたいかを考えて、音大に行くメリットデメリットをふまえた上で自分にとって納得いく選択ができたら良いのではないかなと思います。

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