小さい頃から母国語以外を学ぶ

現在、私と一緒にピアノのレッスンをしてる子供達の何人かは2〜3言語話せます。日本語、英語、中国語、韓国語、アフリカーンス語のいずれかの組み合わせで、母国語ではない言語もネイティブの子もいますし、母国語以外はネイティブではないけど、意思疎通は出来るくらいは話せています。

私からすると、本当に羨ましい環境にいるなぁ、と思います。自分の場合は、10代過ぎてから英語に触れるようになり、30歳辺りでドイツ語やイタリア語を学んでいるので、どうしても、発音は悪いし、文法の苦労やセンテンスが自然でないです。というか不自然連発ですwもう、いつまで経っても思い描くほど喋れるようにはならないのでは。。と絶望しそうになります笑 というか大人になったらネイティブにはならないので、子供のうちから母国語以外の言語に1つでも触れていくというのは、その子の財産となっていくのではないかなと思います。

また、喋る言語によって、個人差はあれど人格とまではいかなくてもその子のキャラクターが変わって来るので、色々な言語に小さい頃から馴染んでいると、やはり人格形成や自信、思考力、環境への適応能力にも影響があると思います。言語が出来るかどうかにによって行動パターンも変わってきますし、いくら言語変換器が進んだところで、やはり人と人の対話においては直接的に言葉を交わした方が圧倒的にいいわけで。

音楽においては、イタリア語とドイツ語がたくさん使われるので、やはり旅行にいくなどでも、現地で生の言語に触れてほしいですね。

その言語を生きたものとして身体でわかるようになります。そのことについては次の記事で書きたいと思います。

音楽っていう存在

私は子供の頃からずっと音楽と生きてきたのですが、大学生のころや社会人になってからふと、私って何のために音楽やってるんだろう、何のためにピアノ弾いてるんだろう、、😱と鬱っぽくなってしまったことがありました。

だって、物理的に何かを提供するわけでもないので、音楽でお腹いっぱいにならないし、何か便利になるわけでもないし。。。モヤモヤモヤモヤ☁️

だけど、人生の中で色んなことを経験していくうちに、ピアノを弾く、音楽をやる意味が見えてきて、今ではこの世に存在しなくてはならないなんだなと確信を持って言えます。
そして、益々こんな時代だから必要だと感じます。

人生は幸せのためにある

人は何のために生きてるんだろう、、この答えは人それぞれなのかもしれませんが、最終的には、幸せのために生きてるんだと思います。

けど。

よく’生きてるだけで幸せ’と言いますが、その通りだとは思うのですが、そうも中々、常に私は幸せなの!という状態の人はいないですよねw

ちょっと疲れてるなぁ。。気持ちが沈む。。なかなか上手くいかない。。失恋した。。家族や友達と喧嘩した。。人生疲れた。。😞

こんな時、ピアノが弾けたら、、ピアノは弾けなくても何か音楽を聞いて涙を流したりする事で、また立ち上がって頑張っていこうと思えたりします。

心が悲鳴を上げそうなこの時に、ひと時でも音楽に没頭する時間があれば、その人の心を救う手伝いをしてくれたりします。

もちろん、大変な時だけでなく、普通に元気な時でも、音楽を弾いたり聴いたりすることで「っもー!本当に幸せ😻✨」という気持ちになったり、「楽しいなぁ」とじんわり感じることもあります。

あとは単純に音楽を日常生活の色々なシーンでかけることによって、その時間をより質の高いものに変えてくれますね。朝の時間にアップテンポの曲やクラシックの曲を聴いたり、仕事や勉強、スポーツ時に集中力を上げるために、あえて無音でなく音楽を流す人もいますね。

音楽が人生において占める割合というのは人それぞれですし、音楽になんの必要性も感じない人もいますが、もし、まだ音楽には触れていないけれど、実は必要としている人のもとに音楽が届けばいいなぁと密かに願っています。

神様への祈りとして歌われていたグレゴリオ聖歌が始まりとされている音楽。そこが起源の音楽は、美しい、楽しい、だけでは語れないほどの奥深さ、パワーを内に秘めているのだと思います。

本当に良い音楽に触れた時、演奏した時、コンサートでその瞬間に立ち会った時、生きててよかったなぁ。。と心の底から思います。

コロナ禍で家が売れてる

ひょんなことで不動産のお仕事をしている方からお話を聞いてなるほどなーと思ったことをシェアしたいと思います。

このコロナ禍で経済が大変ですが、逆に仕事が増えた業界もありますよね。
その中の一つが、一戸建て専門の不動産。

お仕事がリモートとなり、家族が家に居る時間が長いということで、より広いお家を求めて、また毎日の通勤も必要なくなったので郊外にお家を購入する人が多くなったようです。

確かに、この長引くコロナで生活様式が全く変わってしまった方も多いと思いますし、今後もコロナ以前には戻らないとなると、快適なお家をいっそのこと買ってしまおう、と思う家族が増えそうですよね。

人生における価値観や生きてく上での優先順位の変革というのは自分の中でも起こりました。

広いお家になってピアノや何か楽器を弾く気持ちや空間的余裕が出きるかもしれないですね。私としては、音楽をやる人が増えるのは純粋に嬉しいです。

引っ越しに伴っての弊害は、お友達と離れたり、習い事をやめたりしないといけないということもあると思いますが、今はネットがあるので、都心から郊外に移り住む程度だったら、毎週のレッスンはオンラインにして、月1-2回は電車か車で移動して対面レッスンを受ける、という形も出来るのではないかなと思います。

感情が抑えられない子のレッスン

私のレッスンに来てくれている生徒さん、いろーんな子がいます。

個性爆発!笑

その中で、レッスン中、何かできないことや上手くいかないことがあると、ぎゃーっとなってその後もどうにも感情が抑制できず、落ち着いて座っているのも難しい状態になってしまう子もいます。

また、ピアノをぶっ叩いて八つ当たりして、こちらが何を言っても耳に入らず叩き続け、クッションを投げてしまったりします。

いずれも小学校低学年でお母さんが、すみません。。と謝ってくれますが、なかなか時間が経つのを待つしかないかなと思います。

もちろん、感情のコントロールや、間違っても大丈夫ということ、最初から完璧ということはない、ということなどは冷静に伝えます。ただ、そのように話しても感情の波を落ち着かせることは出来ません。それはそうですよね、感情なんて湧き上がってくるものなので、それを押さえつけるなんて大人でも難しいことをまだ小さい子供たちが出来ることはなかなか出来ないことだと思います。

レッスンは正直大変ですが、出来なくてイライラするというのは、裏を返せば’出来なくて悔しい!’という気持ちの表れであり、その気持ちがあるからこそ練習の原動力になり、上達の起爆剤になってくれたらなと、生徒ちゃんたちの感情の波が荒ぶってるときは願いながら見守っています。

年齢が上がっていくうちにみんな落ち着いてくるでしょうし、レッスン中に出来なくて泣き叫ぶ、ピアノに八つ当たりするということもなくなってくるでしょう(願)。

解決策は根気強く語りかけること、そして何より時間。


対面?オンライン?レッスン

最近、コロナの感染拡大でいくつかのレッスンをオンラインに切り替えています。自宅訪問レッスンの子が主な対象なのですが、何人かの生徒ちゃんが、

「今度のレッスンは先生お家に来るの?」

と聞いてくる。
こちらの答えが、

「うーん、ごめん今度もオンラインだよ」
「うーん、まだ分からない、ごめんね」

すると生徒ちゃんたちが、シュンとした表情になるので切ない。。

オンラインで顔は見ているけれど、やはり直接会えるのを楽しみにしてくれているんだなと思うと、本当にこの状況が早く落ち着いてくれることを祈ります。

生徒が先生のことを好きで慕ってくれているというのはとても大事で、生徒によっては、先生のために練習するというモチベーションにつながったり、日々の練習で親御さんが子供さんに何か言いたい時にも、先生がこう言っていたよーという言葉をつけると、子供も納得して取り組んだりしてくれます。
ママやパパに言われるのは嫌だけど、先生の言うことなら、しょうがないなーという気持ちになるのでしょうか笑

すったもんだしながらも、生徒ちゃん、生徒ちゃんのご家族、講師の連携によって上達していきます。一つのチームです。やはりコミュニケーションは直接顔を合わせる方がとりやすいので、早く安心して会える日がくることを祈るばかりです。

とはいえ、このような状況になっても、途切れずに、オンラインレッスンという形で続けていけることに感謝しきりです。

ピアノの上達方法:ピアノに向かって弾くことだけじゃない!

ピアノ上達に最も大事なのが、レッスン以外の時間をどのように過ごすか。です。

ピアノに向かって指を動かして弾く練習ももちろん大事ですが、今回はそれ意外でピアノの上達につなげる方法、何が大事か、というのをお話ししようと思います。

内容に関しては、ピアノ初級と中級以上ではやはり違ってくるので分けて考えます。

まず初級

音読みをスタートして、ゆっくり弾くことから始めることになりますが、楽譜にはたくさんの情報があります。音を読むこと意外に拍子、リズムの理解と指を正しく動かして弾く、など同時にたくさんのことをやることになるので結構大変です。なので、ますはそれぞれのカテゴリーで分けて練習するのが良いと思います。また、初級で曲がとても短い、または片手で弾く曲に取り組んでいても’音楽をする’ということには変わりはないので、想像力を豊かにするためにやったら良いかなということもお伝えします。

・ピアノから離れて楽譜に向き合って音符を読む
・ワークブックを使って音符を書く、読む
・リズムの本を使ってリズム打ちの練習(手拍子、お膝、足、声を使って)
・歌う
・ソルフェージュ
・絵本、本を読む
・お絵描きや塗り絵をする
・色々な楽器の曲を聞く
・たくさんお出かけする
・演奏会に足を運ぶ
・人前で弾く

中級以上

このレベルになると、練習というのは、音楽は正しく楽譜通りに弾くことだけでなく、何を表現したいのか、自分がどのようにこの曲を感じ取るのかを試行錯誤していく時間だということを心に留めて時間を使うのが大事です。
楽譜には表情記号などは書いてますが、例えば作曲家がここはこういう気持ちで書きました、ここはこういう音色で弾いてください、などは残してくれていません。なので、あらゆる資料や楽譜の情報から想像する必要があります。そしてその作業の中に本当に音楽をやる楽しみというのがあるように思います。

勉強する

・音楽史を勉強する
・楽譜分析
・作曲家のバイオグラフィーチェック
・作曲家の性格を知る
・影響を受けた作曲家を知る
・和声から考える
・調性の特性を知る
・現存して可能であれば、作曲家オリジナル手書き楽譜を見る
・同じその曲と同じ時期に作曲された曲をピアノに限らず聴く
・同時代の作曲家の曲を聴く
・曲が作られた時代の楽器をチェック
・歴史を知る
・ソルフェージュ
・演奏会に出掛ける
・人前で弾く

などなどが今考えて頭に浮かぶことです。まだまだあると思いますがまた思いついたら書き足します。

初級、中級以上でいくつか被っていますが、どのレベルであっても’良い
音楽をする’ためにピアノを弾く、ということに変わりはないです。
楽譜通り間違えず正しく弾くことも大事ですが、どこまで行っても音楽を心から楽しむ気持ちを忘れないで欲しいなと、過去、いつの間にかピアノが好きでなくなってしまっていた自分に向けても伝えたいと思います。

ショパンコンクール

先日のショパンコンクールをアーカイブで拝聴しましたが、ものすごい緊張感に手に汗にぎりました。。そして皆さんの凄まじい集中力と音楽に引き込まれました。

ショパンコンクール予備予選のあの場で弾けるというだけで、すごい才能があるということだと思うのですが、この世界にはピアノが猛烈に上手い人がたっくさんいて、その中から飛び抜けて演奏で活躍していくのはほんの一握りという厳しい世界。だけど、音楽を愛して、音楽が出来る人生ってなんて幸せなんだろうと思います。

個人的に、日本人では小林愛美さんの演奏が好きでした。

あと、改めてショパンって本当にえー曲やなぁ、、と。宝石みたいな曲がずらりですね💎マズルカ。。💎✨私も改めて弾きたくなりました。

10月からの本大会もめちゃくちゃ楽しみです!!

良い先生との出会い方

前回「良い先生とは?」というテーマでブログを書きましたが、とはいえ、その良い先生との出会い方や見分け方、というのが1番難しいところかもしれません。。

難しいポイントとして、人柄が良いからといって教え方が上手いとは限らない、教え方は良いけど人柄はどうなのか。。というのがあるのかなと思います。なので、両方を兼ね備えている教え方が上手で人柄も良い先生の元には生徒さんが集まりますね。

先生の見つけ方として、お友達や知り合いの紹介、インターネットでの検索が主かと思いますが、そこからどのようにしてその先生がどのような先生かというのを見極めていくのか。。
判断方法として、

・お友達から話しを聞く
・レッスンを見学させてもらう(可能かどうかは先生による)
・先生のコンサートに行く
・先生が発信しているSNSを見る(ブログ、twitter、YouTubeなど)
・発表会を聴きに行く
・体験レッスンを受ける

これを全部ではなくて、いくつかピックアップして判断すると良いと思います。
あとは直感と子供の反応を見て決断ですね。但し、習い始めてしばらく時間が経たないと見えてこないものもあります。例えば、先生との相性、子供のピアノに対しての興味の有無など。なので、材料をできるだけ集めて判断はするものの、結局は巡り合わせ、ご縁なのかなと思います。

そこで一つお伝えしたいのが、初めての先生と子供さんとの相性があまり良くなく、レッスンは開始したものの、毎回レッスンで子供さんが泣いてしまう、全く反応しない、そしてしばらくしてピアノを辞めるという結論に至ったとしても、いっとき時間を置いて、再度他の先生を探してみて欲しいということです。

現在、私のレッスンを受けてくれてる生徒さんの例でお話してみようと思います。

🎹 ケース1 🎹

4歳−5歳ころ他の先生に習っていたけれど、先生の言葉には反応せず、レッスン中全然話さなかったとのこと。その先生をやめてしばらく様子を見て、私の方へ連絡がありました。体験レッスン〜最初の1-2ヶ月は話しかけても挨拶も返してくれないし、お膝の手を鍵盤に置いてみよう♪と言っても、手の甲を鍵盤に叩きつけることが続き、ト音記号ヘ音記号の弾きわけも、音よみもドとレ意外は読めない状態でした。ですが、こちらも汗だくで四苦八苦した結果次第に心を開いてくれるようになり、今では「この曲と先生が好きだから練習する!」とまで言ってくれるようになり、6歳の彼女は1時間のレッスンでも足りないくらいたくさんの曲を弾いて、英国王立検定試験受験の準備を始めています。

🎹 ケース2 🎹

こちらも同じくらいの年齢で、以前ピアノを習っていたけれど、レッスンの度に生徒さんが大泣きしてママのところに走っていってしまい、先生も感情的になってしまっていたとのこと。
しばらくピアノはやめていたけれど、半年くらい経ってその子の様子を見て私とレッスンを再び開始することになりました。こちらの子は、お話しはしてくれていましたが、なかなかピアノを弾くことからレッスンを始められず、最初のうちは彼女の好きな音楽カルタから始めて、気持ちがほぐれたらピアノを弾くレッスンに移るという感じでした。
そんな彼女も先日の発表会ではとっても素敵に演奏して、他のお母様から「あの子上手でしたね〜」と言われるくらいまで力がついています。

ご紹介した2人は私に変わってからピアノが上手くいきだした例ですが、彼女たちの前の先生が悪いわけではなく、むしろ優秀で一生懸命な先生方と想像します。親御さんにお話を聞いたり、使ってた楽譜を見るとどんなレッスンをされてたのかなんとなく分かります。逆に私とは上手くいかなかったけれど、他の先生に変わってから上手くいった人もいると思います。

やはり相性やタイミングというのはあるので、1人の先生と合わないからピアノも嫌いとなってしまったままにしないで、ピアノと関わっていこうと行動してみたのなら、もう1度先生探しをして、ピアノが好き、音楽が好きという人生を送って欲しいなと強く思います。

コロナ禍でピアノ人口が増えた話

先日、お教室のピアノを新しくした際に、ピアノを運ぶ専用の業者さんと話したのですが、コロナ禍で更に忙しくなったとのこと。ほとんど休みがないらしい!

ピアノが売れていて、特に人気の電子ピアノの場合、ゲットするのに半年待ちとのこと。みんなどこにも出掛けられず、お家にいる時間が長くなり、ピアノを弾き始める人が増えたそうです。緊急事態宣言中はお休みだったりオンラインにしてる人もいますが、実際うちのお教室もコロナ禍で生徒さんが増えました。

Youtubeなどの動画配信の影響もかなりあるのかなと思います。ストリートピアノや即興、普通にクラシック音楽でも面白ものやかっこいい!素敵💖と思わせててくれるチャンネルがたくさんあります。

ピアノの良いところは、1人でも楽しめる、いくつになっても楽しめる、やればやるほど上手になれる、です。そして心の癒し、にもなります。

私自身、辛いことがあって心がしんどい時、ピアノが弾けてよかったと思ったことが何度もあります。
受験のためにピアノをやめた男の子も、勉強と勉強の間にピアノを弾いているという話しを親御さんがお話しくださったこともあります。

ピアノが色んな人の心に寄り添う存在になったら嬉しいな、と勝手ながら密かに喜んでおります♪

良いピアノの先生とは

良い先生の概念は人それぞれ、年齢やレベル等によっても違ってきますが、ここでは小さい頃に習う先生について書きたいと思います。

子供は環境から大きく影響を受けやすいので、習う先生によって上達速度や練習へのモチベーション、弾くことを楽しめるか等かなり違いが出てきます。

せっかくピアノを習うなら、楽しく、そしてメキメキ上達したいですよね。ではどんな先生の元でレッスンを受けるのが良いのでしょうか?いわゆる良い先生とは。。?

①音楽をすることの楽しさ、喜びを知っている

まず、本質的でとても大事なこと。習う先生に持っていて欲しい感覚。

音楽が好きだー!

音楽がピアノが好きでたまらない人と、そこまでの思いは持ってない人。。当然あらゆる面で違いは出てきますね。音楽が大好きであれば、その楽しさを生徒さんにも伝えられますし、先生から放たれるオーラも熱量をもったものになります。

音楽が大好きであれば、その先生自身も勉強を続けるでしょう。それによってトライアンドエラーを繰り返し、常に情報がアップデートされます。そういった中から発信される、子供の成長過程や未来を見据えての現時点での指導内容や言葉は、明らかに音楽に愛がない先生のそれとは違ってきます。
明確な正解がない音楽の世界で、一人一人の個性と向き合うには根本に音楽への愛情があり、たくさんの引き出しが必要です。それらを持ち合わせ、そして音楽を楽しむということを子供達と共有できる先生、素敵だと思います。

②教えるのが好き

教えるのが好き、これも子供のレッスンにおいてはとても大事な要素ですね。子供の上達に喜びを感じられると言いますか。。大人であれば、師匠の技をみて聴いて学ぶ、考え方を聞いてそこから自分に落としここむこともできるので、先生自身が教えることに興味がなくても、自分次第で良い感じに成長をしていくこともできますが、子供の場合は違います。

子供にレッスンするのは、大人の方に教えるよりもかなりエネルギーを使います(大人の方にも真剣に向き合いますがエネルギーの使い所が違います)。飽きないように、理解できるように、イメージできるように、、そして今のレベルと次の目標を見据えながら、今、どうすれば良いかを考えなくてはいけません。それに今日の機嫌、性格もかなり考慮する必要があります。
これらのことは、教えるのが好き、であるから出来ることで、表面の必要なことだけ、例えば音や音価を間違えずに正しく弾くだけのレッスンとはまるで違います。

また、生徒の進達状況に応じて選ぶ曲、楽譜の選び方も大事ですね。易しすぎず難しすぎずのちょうど良いライン、、それも生徒とよく向き合っていることが必要です。

ちりも積もれば、ではないですが、これらの時間の重ね方の違いが、1年後5年後に浮かび上がってきます。

③「基礎を正しく」だけも「楽しければいい」だけもNG

ピアノを弾くにあたって「基礎」というのはとても大事です。基礎と言っても幅広いですが、ざっくりと楽譜の読み方、ピアノの弾き方があります。それぞれ細かくかなりたくさんのことを少しずつ学ぶ必要があるのですが、子供の教材、楽譜はそれらを上手く学べるように曲が並べらています。1曲ずつコツコツと進めていくわけですが、’基礎’というと書かれてある通り正しく、という方にだけ意識がいきがちですが、これが機械のように弾けたらオッケー!とならないようにすることです。どんなに短い数小節の曲であっても、曲の題名や曲調、または楽譜に書いてなくても自分がどう感じてどのように弾きたいかなどを考えて、弾いてみることが本当に大事で、その辺りを子供と話しながら楽しくレッスンしてくれる先生がいいですね。

かと言って、基礎はそこそこに楽しくその時間を過ごすだけ、もNGです。危険です。。基礎を身につける過程では、なかなか楽しく、だけではいかないことが多いです。時には少しの忍耐や少しの頑張り、が必要になってきます。
その場面には目を瞑り、できなかったら流して、おしゃべりなどを交えながら楽しくその時間を過ごす。。その結果、、子供は楽しくレッスンに通ってはいるけど、弾き方が雑だったり実は音が読めていない、などの弊害が生まれます。そして難易度が上がった楽譜が読めず、なかなか上達もしないピアノが嫌いになるという悲しい結末が。。

まとめ

結論、良い先生というのは、①②③を踏まえた上でその子に合った先生が良い、です。

子供の特性や状況で
・ゆっくり進みたい、ピアノが大好きでどんどん先に進みたい
・傷つきやすい、ちょっとしたことには動じない
・打たれ弱い、負けず嫌い
・大人しい、自己主張が激しい
・ピアノが好きかわからない、ピアノ大好き
・コツコツやらない、コツコツやる
・親御さんの熱量

などなどの違いがあり、レッスンを始めてみないと分からないこともたくさんあります。なので、都度状況を見ながら柔軟に導いてくれる先生、そして相性の良い先生、というのがその子にとっての良い先生と言えると思います。

良い出会いを♪

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