ピアニストの呼吸について:ピアノは無呼吸でも弾ける?

無呼吸でピアノを弾いている子供たちが多いので🥺そのことについて書きたいと思います。

そもそもピアノという楽器は、息を吸わなくても指を動かすだけで弾けるし、曲を形にして弾けてしまうものです。もちろん、その弊害は伴いますが😥

フルートやクラリネットなどの木管楽器、トランペットなどの金管楽器、また身体が楽器となる歌はそうはいきません。音を出す前に息を吸い込み、息を吐いて音を出す、そしてまたタイミングを見計らって息を吸い込んで、音を出すために息を吐く。これの繰り返しです。直接的に音を出す手段が呼吸となります。一方ピアノは息を吹けば音が出るのではなく、指を動かして鍵盤を押していくことが音を出す方法ですよね。

息を使って音を出す楽器は、まず、音を出すことから習い始めますが、ピアノでは音を出すことだけで言ったら赤ちゃん👶でもワンチャン🐶でも出来ます。

そのため、ピアノを習い始めてから呼吸を意識して弾くということが抜けてしまっていることが多いです。

それでも演奏は成り立つことは成り立っています。

では、なぜここでリトルピアニスト達の呼吸について提議したいかというと。。

呼吸ができていないと、音楽的に弾けないから。わかり易く言うと、

“上手に弾けないから”

です。

上手い演奏は、呼吸、身体と指が一体となっています。

逆を言えば、音楽的に弾けてる時は自然と呼吸してます。

例えば、レッスンでよく起こることですが、無呼吸で身体にどこか余計な力が入ったまま弾いていた子に、こちらが音楽の流れを作って腕を補助して弾くようにすると、呼吸をしだします。そして身体から余計な力みはなくなり、音楽が流れ出します。その子は自分がさっきと違って呼吸しているということに意識はいっていないかもしれません。なぜなら無意識下に自然と行っていることだからです。

ただ、

弾いている時に呼吸していないからと、呼吸だけをするように指示してもピアノの場合うまくいきません。不自然な間が空いてしまうか、指に力が乗らなかったり、力んでしまったりします。

順番としては、呼吸が先にあるのではなく、拍子や音楽の流れに乗って、上手く身体が使えているということが1番重要であって、呼吸そのものを目的にしてはなかなか上手くいきません。

ただ、呼吸に注目することから、自らの身体の力みや音楽の流れに乗っていないなどの発見は大人であればできると思います。子供の場合はやはり指導者が、複合的にみて、指導していくのが大切だと思います。

✨Merry X’mas🎄✨

メリークリスマス🎄もあと少し。


毎年イルミネーションは楽しみにしてクリスマス期間を過ごします。
六本木ヒルズは、ブルーのイルミネーションが素敵なのとクリスマスマーケット🇩🇪が楽しみで、レッスン帰りやプライベートで今年は何回か訪れました✨

多くの人が撮影してるので、それに乗っかってパチリ笑

クリスマスマーケットで、ドイツビール🍺やホットワイン🍷やソーセージ、あとはブレッツェルなんかも味わいたかったですが、いつ行っても長蛇の列で、、並ぶ気にはならず、食べてる人を羨ましそうに眺めてました笑

その代わり、ガラス細工の可愛い小物のピアノや天使を購入してレッスン室に置いてます💖お気に入りです💖来年もまた購入するでしょう✨

クリスマスにレッスンだった生徒は、サンタさんから貰ったプレゼントを持ってレッスンに来て見せてくれました😻

この時期は街もキラキラ、子供たちもワクワクの期間ですが、これが終わったら年末に向けて一気に時が駆け抜けていきますね。いつも寂しい気持ちにもなりますが、しっかりと気持ちを持ちつつ、今年の整理もしつつしっかりと2021年を終えたいと思います。

今年後半はたくさんの新しい生徒さんともレッスンをスタートさせることができました♪がんばり屋さんばっかりです✨いつも厳しいレッスンにもついてきてくれてるみんなが、楽しいクリスマスを過ごせていますように♪

🎄メリークリスマス🎄✨

子供のコンクール参加について思うこと

昨年から生徒さんがピアノコンクールに参加しています。今年もあと1つ予選があり、来年も3〜4人参加予定です。そこでコンクールの良し悪しについて書いてみようと思います。

人前で演奏するという点では、発表会もコンクールも一緒ですが、明らかに雰囲気や緊張度合いが異なります。そして演奏が評価されて人と比べられて結果が出る、ということが違いますね。(因みに私個人はどこで弾こうが常に同じ位緊張します。。w)
発表会も舞台袖ではみんな笑顔も少なくなり、緊張モードに突入しますが、会場に着いた頃は割と、お祭りのような楽しみなイベントの前のワクワクドキドキという感じです。一方、コンクールはというと、ドキドキドキドキ、、dokidokidokidokidokidoki…..😅会場に笑顔は少なく、ピリっとした雰囲気です。
また演奏の評価において、発表会では自分の中で上手く弾けた!となったら、そのまま気持ちよくその回を終えることができ、次のレッスンにも気持ちよく向かうことができます。かたや、コンクール。。自分史上、一番上手く弾けた!よく弾けた!と思っても、無常にも審査に落ちたり、賞が取れない、ということが当たり前に起きるため、自分の中でどんなに上手く弾けたと思っても、気持ちがどん底に落とされたりもするわけです。

それでもコンクールに挑戦する子とは。。

①負けず嫌い
②闘争心が強い
③何にでも1番を目指す
④純粋にピアノが好きでたまらない
⑤目立つことが好き
⑥人前で弾くのが好き

これらのうち一つ、またはいくつか持ってる子達が、何があってもまた次もコンクール受ける、という選択をしているように思います。もちろん、そのコンクールを受けられくらいのレベルまでは到達していることが前提です。

挑戦するということは、必ず結果というものがついてくるわけで、どのような結果が出るかということは誰にも分かりません。そして結果の前にちゃんと上手く舞台で弾ける保証なんてないのが本番です。

やってみなければ分からない。だから緊張するわけですが、、

ただその緊張を乗り越えて、またはその緊張を味方につけて良い演奏が出来た上に結果がついてきた時には、かなりの自信がつきます。この“自信”というのが演奏していく上でも生きていく上でもとっても大事で、ピアノで自信を持っていると、例えば学校生活や対人関係においても良い影響があるようにみていて思います。

その反面、もしコンクールで良い結果が出なかったら。。逆に自信喪失につながるでしょうか?残念ながらその可能性はあると思います。その度合いがどれくらいなのかは、人それぞれなのですが、結果が出なかった場合、周りの大人がサポートをいかに上手くできるか、というのが大事になってきます。ただ、その状況からまた立ち上がるということは、本当の意味では本人にしかできません。辛いことかもしれませんが、そうやって乗り越えられたことは、その子の強さに繋がって行きます。ダイヤモンドが細かい傷をつけつつ光輝いていくように、あえて厳しい環境に身を置いて挑戦していくということはその子の可能性を広げ実力を上げてくれます。
または、悔しい!という思いからスイッチが入って練習量が増えたり、より真剣にピアノに向かうようになる場合もあります。

コンクールを受けるか受けないか、、その選択は生徒本人、親御さん、講師でよく話しあって決めるべきですが、子供本人が受けたい意思を示した場合、先ずは失敗を恐れずに挑戦してみる!私はこのスタンスでやっています。一度決めたら全力で一緒に挑戦して行きたいと思っています。


厳しいピアノレッスン?優しいピアノレッスン?

基本的に私はレッスンでは優しい方。。だと思います。生徒にそう言われますが、、先生怖い。。と面と向かっては言えないですよね笑
ただ、どんなに言うことを聞かなくても、どんなに暴れてもやる気が持続していれば見捨てません笑

私が幼少期から受けてきたレッスンは、恐怖に支配されていて(手をあげられたこともあったし。。w)、あんな思いを自分の生徒にはさせたくない思いで楽しく身に付くレッスンというものを心がけています。

ただ最近、とある出来事をきっかけに、引き締めるとこは引き締めた方が子供のためになるということを改めて思い直しています。

そのとある出来事というのが。。

私が週1で教えに行っている音楽教室があるのですが、もうすぐ発表会というのもあり、やはりいつもよりきっちり、そして本番に向かって仕上げていくため、より一歩踏み込んで、音楽的な表現や技術面に置いてレベルが高いものを教え込んでいくことから、なかなか私からオッケーが出ず、または要求していることが出来ず、悔しい思いから涙目になったりレッスン後泣いてしまった子もいました。その時は私も要求しすぎたかな、と反省するのですが、その次の週にはその悔しさから相当練習したようで、見違えるほど上達して、こちらが想像していた以上の演奏を聴かせてくれたときにはこちらが感動で涙目になってしまったほどでした。

子供にとっては、いつも優しくて、練習しないでレッスンに来ても許してくれる先生がストレスがかからなくて良いと思うかもしれませんが、本当に子供の成長を望むのであれば、厳しさ、というのは必要なことですね。出来ないなら出来ないでいいよ、と流して、そんなにがんばらなくても出来る範囲でレッスンを進めていくことも出来ますが、もう一歩実力を引き上げようとすると、やはりどこかで“なかなか出来ない”“悔しい”といった感情を抱くことが必要であり、そしてそれが上にあがろうとするときのエネルギー源となります。

もちろん、その厳しさ、というのは愛があるものでなければなりません。理不尽な厳しさは子供の心、いや子供大人と年齢関係なく人の成長の種を潰します。そんなに悲しいことはありませんよね。

優しい、厳しいといったことは人によって感じ方も違いますし、何かバロメーターがあるわけでもないので、なかなかその匙加減が難しいと思いますし、先生たちだって間違えてしまうこともあると思います。人間ですから。だけどそこで逃げるのではなく、双方の信頼関係のもと、生徒さん、親御さん、講師でそれぞれが試行錯誤しあいながら前に進んでいくことが大事なことなのかなと思います。

愛のある厳しさを持った優しい先生。。。先生自身も成長を続けて器が大きくならないといけないですね!

ピアノ発表会が終わって思うこと

先日、週1回お伺いしてレッスンをしているアフタースクールの「ピアノ、ヴァイオリン発表会」がありました。
コロナのため、各曜日ごと、1時間で区切っての発表。限られた時間の中、盛り沢山のプログラムを組み、ピアノを始めたばかりの4歳の男の子の発表に始まり、それぞれのソロはもちろんのこと、講師との連弾、生徒どうしの連弾、最後の締めに講師演奏といった内容で進めました。

今時の子供達はみんなとっっっても忙しく、小さい頃から塾に通い、アフタースクール内ではピアノの他にも英会話、そろばん、フラッシュ暗算、ダンス、柔道、その他プロジェクトを抱えています。なんとかしてピアノの練習の時間を確保。発表会が近くなりこちらの熱も自然と上がるにつれて、子供達の真剣度も増していきました。そんな努力の結果、レッスンよりもみんな上手に演奏することができ、保護者の皆さんやアフタースクールの先生たちからも大好評を得て、何人かの子供達の演奏を聞いて感動しました、と言ったお言葉もいただきました。

無事に演奏した後のみんなの達成感や安心した顔、舞台は緊張したけど楽しかった!といった感想を聞いて、嬉しさとともに大きく安堵しました。

発表会は、ほんの数分を弾くために相当な努力も必要になるし、緊張もするし、レッスンも厳しくなるし。。大変だけど、、やる価値があるものだと思います。

「100回の練習より1回の本番」という言葉があるように、ピアノの上達のためにも1回のその本番がどれだけ大きな影響があるか、というのが分かると思います。自分の身体の1部のようになるまで1曲を弾きこむこと、本番に向かって真剣に練習を重ね、本番の舞台という緊張感の中で力を出す、ということは、普通にしていたら引き出されない力を引っ張りだすことが出来るのではと思います。

また、このような緊張状態というのは、日常ではなかなか遭遇しません。緊張はしようと思って出来るものでもないので、やはりそのような環境に身を置く、ということはとても重要だと思います。これからの人生の中で、正念場は訪れます。緊張状態であっても結果を出さなければいけない事態には必ずやってきます。メンタル、気持ちを鍛えるという意味でも、小さいころからその状態に晒されるということは将来的に見てもとても貴重な経験となることでしょう。

ピアノの上達は、自己の成長と比例していると思います。
発表会という舞台を経験することで、ピアノの状態だけでなく、自分自身そのものが一回り大きく成長していること思います。

講師演奏リハーサル。講師演奏も緊張します。。。

ショパンコンクール反田さん小林さんおめでとうございます!

ショパンコンクール終わりましたね!!

反田恭平さん2位、小林愛実さん第4位!!

おめでとうございます!!

第1セッションからドキドキワクワクと感動の時間を過ごさせてもらいました。
回を追うごとにどんどんとレベルアップしていく様子を見て、これはコンクール開催以来の日本人初の優勝となるんじゃないかと思っていました。
惜しくも1位とならなかった理由について考えてみたのですが、一言でいうと少しやりすぎちゃったのかな、、です。特に愛実さんは意思も思いもものすごく強く、演奏にも物凄い熱量と迫力があるのですが、ショパン自身は多分そうは弾かないのかな、、と。あの几帳面で繊細なショパンさん。。

1位となったブルース リューさんの演奏を改めて聴いてみましたが、芯がある音で度肝を抜く上手さで流石だなと思いました。正統派と言いますか、とても真面目な方という印象を受けました。

でも演奏会に足を運びたい、もっとその人が奏でる音楽を聴きたい!と思わせてくれるのは、反田さんや愛実さん、同じく第2位となったガジェヴさんとかなんですよね。あくまでも私の場合は、ですが。

なんですかね、、音や表現の魅力、その人が持つ個性やカリスマ性でしょうか。。そして何より心にグッとくるか。

演奏活動をしてファンを得ることと、コンクールで賞を貰うこと、はやはり見方が違ってきますよね。

コンクールも、途中から豪華な演奏会を聴き続けてる気持ちになって聴いていました。本当に贅沢な時間を過ごさせていただきました。時差のおかげで寝不足になる日も何日かありましたが、応援してる人の時間には目が覚めちゃうんですよね笑

コンクール期間中、出番直前の様子も映像になっていましたが、みなさん、ものすっっっごい緊張状態にあって、ピアニストとはなんと過酷な職業なんだ、、と心が締め付けられました。ショパンコンクールのような大きなコンクールに参加するようなピアニストたちはピアノを弾く意外にも背中にみんな色々なものを背負っていて半端ないプレッシャーにさらされながら練習し、舞台で弾き、結果を受け止めている。国を背負って挑むとはどんな感じなんでしょう。。逃げ出したくなる瞬間はあっても、でも、音楽への愛情がそれを上回るから立ち向かっていけるのかなと思います。

今回入賞しなかったピアニストの方達も含めて、本当に賞賛と感謝を伝えたいです。

ぜひコンサート会場で生で演奏を聴きたいです!チケット入手困難になりそうですが笑

ショパンコンクール、小林愛実さんの1st.roundについて思うこと

ショパンコンクール、第2ラウンドに入りましたね!ライブで演奏を聴ける時というのは仕事もあるし練習もあるので限られてしまいますが、、本当に本当にどのピアニストも素晴らしい才能に溢れていますね。。魅力的で引き込まれて思わず唸ったり、拍手をしてして聴いています。

さて題名にあるように、小林愛実さんの第1セッションについて。演奏前の彼女の行動を批判する意見をちらほらネット上で見かけましたので、それについて私の考えを書いてみたいと思います。

演奏前何を彼女はしていたかというと、演奏直前の舞台袖でスマホを見てお菓子を食べて水をガブガブ飲んでいました。その様子が映っていたのですね。

これだけ見ると、まぁ、、なんという態度なのでしょう。。怒

と思うかもしれません。ですが、ピアノを弾く身からすると、なるほど、という行動なのです。

スマホを見ていたのは、何か気持ちを整える言葉や先生や家族からのメッセージを読んでいたのかもしれません。お菓子などの糖分を取ったり、水を飲むということは、舞台にでる前の彼女のルーティーンなのかもしれません。何せ舞台に出る前は極限の緊張状態にあるわけで、ある種、人の目なんて気にする余裕もなく、最高の演奏をするために、集中力を高めるために、気持ちを落ち着かせるために自分ができることをやる。ということでしょう。ただそれだけ。

普通の人から見たら、なんて態度なんだ、なんて行動なんだ、と批判したくなるのも分かりますが、舞台、舞台前は本当に普通の状態ではないんですよね。。

彼女の顔を見れば、どれだけ真剣に演奏と向き合っているか、舞台にのぞんでいるか分かります。

さてこれから彼女の第2セッション。心から応援し、心から楽しみに演奏を聴きます!

音楽で食べていくのに音大は必要か?

お題の通り、将来的に音楽で食べていくのに音大を出ている必要はあるか、、との問いに対して、、答えは、、NO (T-T)です。※あくまでもピアノの場合です。

それも’場合によりけり’ですが。。

イラストポップ 学校のイラスト | 音楽No23ピアノの無料素材

その’場合’というのを見ていこうと思います。

ケース1

まず、演奏家になりたいのであれば、音大をでる必然性はない、です。
どこの音大を出ているか、より実力や人気がものをいうからです。その実力を証明するのには学校名よりもどのような演奏をするか。一般大学にいようが、フリーターだろうが、社会的な背景は何も関係なく、どんな音楽を奏でるのか、どれだけ多くの人に求められるのか、それが全てです。

自分の演奏を聴いてもらえる機会なんて今の時代いくらでもあって、コンクールに出たり、SNSに自分の演奏を載せたり、自分で演奏する機会を企画しても良いですね。そこで人を惹きつけるものを持っていれば、チャンスを掴めるかもしれません。

このような活動に音大にいってる行ってないは関係ないですよね。その場その場で成果を出してチャンスを掴んでいけば道は開けるでしょう。現に、T大やK大の医学部在学中から音楽家として名が知られている人もちらほらいます。

爆発的な才能がある人は、むしろ日本の音楽大学にはなかなか行かないですね。進学しても一般の授業は受けなくて済むような特別コースに籍を置いて活動するか、小さいうちから海外に行って音楽ネイティブの環境で世界でも通用するような音楽性を身につけていくものです。そこから上手く育っていくのは、環境や運によっても左右されますが、周りがほっとかないです。

後に、もし演奏活動をストップしたり、何かの理由で活動が出来なくなった場合でも、過去の経歴や人気や活動が世間に認知されていれば、いくらでも生徒さんが集まるし、音楽にまつわるお仕事でお声がかかるでしょう。(前もっての人間関係構築は重要ですが)

ケース2

演奏家になれるのは言うてもほんの一握り。演奏家として生きていくためには、ただピアノが上手いだけでは成り立ちません。人脈作り、自分を売り込んでいくタフさ、圧倒的な行動力、またSNSで売っていくなら、キャラや容姿、お喋りが上手いなどの要素が必要になってきます。
ピアノはとても上手いけれど、スターになるほどではない場合は、音大を出ているとメリットはかなりあると思います。音大を出たというバックグランドが得られれば、分かりやすく社会的信用を1ポイントくらい得られますし、人選の際の一つの大きな要素となります。例えば、音大や音高の先生になったり、一般の音楽教室ででも、やはり講師になる人はふるいにかけられるので、どこの大学を出ているかによって働く環境というのはかなり違ってきます。

また音楽大学で得られる友人や知り合いなどの人の繋がりもかなり大きく、私の場合ですが、留学に関する情報や、演奏会や生徒のコンサートの開催、伴奏や演奏会の企画、コンクールに関する情報まで、全て音大時代の友人や先生の繋がりで動いています。また母校から生徒さんを紹介されることもあります。

地球マークイラストのフリー素材|イラストイメージ

ケース3

海外に留学して学ぶ場合は向こうの音楽大学、音楽院に入って学ぶことになると思います。ビザの関係もありますし、練習環境などを考えればそこに籍を置いて動いていくということになるでしょう。ここで音楽仲間と出会って室内楽を組んだり、コンチェルトを学んだり、オペラなどの自分の専門分野以外のことも学ぶ機会があります。また、ここで将来につながる人間関係も築くチャンスがあります。

まとめ

今回は三つのケースをお話ししましたが、どのような選択をするのが正しいのかなんて誰にも分かりません。その環境を上手く使いこなせれば、どの道に進んでも正解です。音大に行っても行かなくても音楽と生きていくことは出来るし、チャンスを作っていくことはできます。ただ選択によっては生き方が変わってきますね。

人生どのように生きていきたいかを考えて、音大に行くメリットデメリットをふまえた上で自分にとって納得いく選択ができたら良いのではないかなと思います。

子供の才能について

子供のうちからそれぞれが持っている才能の片鱗というのは見えるもので。。
例えばピアノだったら、幼稚園生でも小学生でもピアノを弾くのが大好きで大好きでお家の人が止めるまでいつまででも弾き続ける子、日本語でも英語でもとにかく本を読むのが大好きな子、音楽記号でもひらがなでも紙があれば、そこに下書きがあるかのように絶妙なバランスで描き続ける子、サッカーで出来ないことがあったら出来るまで泣きながらでもやり続ける子。。

また気質面でも、課題をコツコツやったり、やる時はやるといった集中力を発揮出来る、誰とでも友達になれる、負けず嫌い、本番に強い、誰にでも優しいといった様々な才能があります。

早くから目に見える形で成果が見える場合もあれば、時間をかけて徐々に花開いていく場合もあります。

子供のうちから早くに才能が花開いて活躍する子に目を奪われますし、応援もしやすいですが、いわゆる普通の子、がそれと比べられたり、もっとがんばらないといけない、と言ったプレッシャーをかけられるのは違うと思います。

学生の間は、勉強やスポーツ、音楽でも自分の目の前の取り組むべきことにのみ集中していても物事はすすんでいきますが、大人になってからも逞しく生きていくために、そして幸せを感じて生きていくためには、人を見る目やストレス耐性、他者とのコミュニケーション能力、思いやり、自分を信じること、発想力、決断力などなどを持ち合わせていることが鍵となりますよね。

これらのうち1つ長けているものがあればその人の大きい才能ですし、気質面での特性との掛け合わせ、また特化した才能との掛け合わせによって、生きていく上での助けにも支えにもなります。

人生の中で、成果だけを求めて生きていくと、例え結果が出たとしても苦しくなる局面は出てきますし、実際は心は幸せではない、といったことが起きてしまいます。

生きるということは、幸せのためにある、と私は思うので。。

みんなそれぞれ、ピアノで才能ある子は小さいうちからコンクールに挑戦したり早くに海外に出てたくさんのことを吸収して欲しいですし、今はまだ特別に取り組みたいことがなくても、たくさんの友達とたくさん遊んだり、家族と出かけたり、それぞれがそれぞれの場所で楽しく活き活きと時間を過ごして欲しいなと思います。

なんて偉そうに書いている私も結果に一喜一憂したり、欲をかいて失敗しての繰り返しですけど😅

ハノンが好き?バーナムが好き?

指の独立や俊敏性を養うために使われる教本「ハノン」、テクニックにフォーカスしているので、メロディの美しさや何かをイメージして音にするなどの楽しさはなく、私は子供の頃はこれらの練習は好きではありませんでした。というか嫌いで、弾きながら寝てしまっていることもしょっちゅう。。😪片手練習の時はもう片方の手で漫画を持ち、なんてことも。。w

ですが、私が今見てる子供達の何人かは、曲たちよりも、ハノンが好き!これは私にとっては驚きで、食後のデザート(!)のように、ハノンを最後の楽しみにとっておいたり、好きだから1番最初に弾く、という子もいます。

もう1冊、テクニック向上のために使っている楽譜が「バーナム ピアノテクニック」。

こちらはハノンよりはかなりバラエティに富んでいるし、題名もついているので、想像力や音色の付け方など色々頭の中でイメージして音に出すということが出来ます。なのでハノンよりは楽しみがあるし、1曲1曲が短いので取り組みやすいですが、あくまでテクニックに重きを置いているので、個人的には小さい頃はブルグミュラーなど音楽的な広がりを持つ曲の方が好きでよく練習していました。

ハノンや練習曲は宿題だから、義務だから仕方なくやるか。。という気持ちでしたw

ですが、私の生徒さんはハノンのみならずバーナムが大好きな子も結構いて、宿題に出ていないところも好きな課題を選んで自主的にどんどん練習していたり、続く曲を10曲ほど1週間で練習してきます🥺✨スバラシイ✨

生徒ママさんとお話ししていましたが、指のテクニック系が好きな子は理系な頭の子が多いようだ、、とのこと。。

ピアノを上手に演奏するには、計算したり、組み立てる力も必要になってきます。私自身が嫌いだったものを喜んで取り組む彼らの特性が今後どのように彼らの成長に影響をもたらしていくのかが本当に楽しみです。

子供の特性や性格は千差万別ですが、それぞれの特性を活かした音楽への取り組みが出来るようにサポートしていきたいです✨ワクワク✨

因みに今はハノンも練習曲も好きになりました✨どんな曲もどう弾くか、が重要です💪

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